清掃業の集客方法|課題別の施策の組み合わせと継続受注の進め方

最終更新:2026年10月

清掃業の集客方法|課題別の施策の組み合わせと継続受注の進め方

清掃業では、一般家庭向けと事業者向けで依頼の形が異なり、集客方法も変わります。限られた時間と費用の中で進めるには、自社の業態に合う集客方法を選ぶことが出発点になります。
この記事では、清掃業の集客に使える方法をオンライン5選・オフライン5選に分けて費用の目安とあわせて紹介します。さらに、課題別の組み合わせ方、提携や紹介から継続の案件につなげる進め方、継続契約で確認されやすい点も解説します。

目次

  1. 清掃業で集客の効率化が求められている理由
  2. 清掃業の業態と集客方法の違い|一般家庭向け・事業者向け
    1. 一般家庭向けの特徴と主な集客方法
    2. 事業者向けの特徴と主な集客方法
  3. 清掃業の集客に使えるオンライン施策5選と費用目安
    1. 自社ホームページに対応範囲や料金を掲載する
    2. Googleビジネスプロフィールの活用(MEO)
    3. 検索対策で自社サイトの情報を整える(SEO)
    4. リスティング広告で検索結果へ表示させる
    5. ポータルサイトに事業所の情報を掲載する
  4. 清掃業の集客に使えるオフライン施策5選と費用目安
    1. 看板の設置
    2. のぼりの設置
    3. 車両へのラッピング
    4. チラシのポスティング
    5. 法人・事業所向けのダイレクトメール
  5. 【目的別】清掃業で活用しやすい集客手法の組み合わせ例
    1. 開業してまもない時期に掲載先を増やして知ってもらいたい場合
    2. 下請け中心から自社への直接の引き合いを増やしたい場合
    3. 専門性をわかりやすく伝えて集客したい場合
    4. 費用を抑えて地域の法人から見つけてもらいたい場合
  6. 単発から継続案件をめざす提携・紹介案件の獲得方法
    1. 不動産管理会社の単発案件から継続案件を打診する
    2. 元請け・ビルメンテナンス会社と協業する
    3. リフォーム会社・介護事業者・同業者と連携する
    4. 既存顧客に渡せる実績資料や紹介時の窓口を用意する
  7. 清掃業で継続契約を検討される際に確認されやすいポイント
    1. 対象としている施設や地域
    2. 資格や実績などの業務に関する専門性
    3. 対応品質や報告などのコミュニケーション頻度
    4. 季節に合わせた特化プランの提案などの付加価値
  8. 清掃業の集客に関するよくあるご質問
  9. まとめ

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清掃業で集客の効率化が求められている理由

清掃業で集客の効率化が求められている理由

清掃業の集客では、かけられる時間と費用が限られているため、時間と費用の両面で効率が重視されます。時間と費用のそれぞれについて、理由を整理します。

まずは、集客にかける時間の面での効率化です。経営者や責任者が自分も現場に入っている場合、日中は作業と人員の手配に時間を使うことになります。集客にかかる手間を小さくできれば、そのぶんの時間を現場や人員の手配に充てられます。
そのため、一度用意すれば現場に出ている間も掲載中の情報を確認してもらえるような、効率的な方法が向いています。

次は、集客にかける費用の面での効率化です。事業者向けの清掃は月単位・年単位の契約で任される場合があり、新しい依頼が生まれるのは、建物が増えたときや委託先を見直すときのような場面が考えられます。
その場面がいつ来るかわからないまま集客に大きな費用をかけ続けることは難しく、少ない費用で「探されたときに情報を確認できる状態」を整えておく方法が求められます。

清掃業の業態と集客方法の違い|一般家庭向け・事業者向け

清掃業は大きく一般家庭向けと事業者向けに分かれ、依頼者も依頼の入り方も異なります。まず、自社がどちらの業態にあたるかを下の表で確認しましょう。 業態が違うと、依頼する人と選び方が変わるため、集客で力を入れる場所も変わります。それぞれの違いを確認します

区分サービス例発注者例契約形態例
一般家庭向け・住宅まるごとのハウスクリーニング
・エアコンや水回りの部分清掃
・引っ越し前後の清掃
・遺品整理にともなう片づけ
・住宅に住む人
・住宅の所有者
1回ごとの依頼が中心
事業者向け・日常清掃(毎日から週に数回)
・定期清掃(数ヶ月ごと)
・巡回清掃(共用部分を定期的に)
・スポット清掃(空室清掃・原状回復など)
・不動産管理会社
・ビルの所有者
・施設の運営者
月単位・年単位の契約が中心

※清掃の種別と呼び方、頻度は一般的な区分の例で、事業者によって範囲が異なる場合があります。

一般家庭向けの特徴と主な集客方法

一般家庭向けの清掃は、住んでいる人自身が依頼先を選び、1回ごとに頼む業態が中心です。依頼者は掃除の困りごとが生じたときに探し始め、料金や見積もりの内容を確かめたうえで、複数の事業者を比べて決めるという流れが想定されます。
そのため集客は、探したときに自社の情報が見つかり、料金と作業の内容をその場で確認できる状態を作ることが重要になります。

一般家庭向けのハウスクリーニング業の集客方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ハウスクリーニングの集客は何から? 優先順位の付け方と施策の選び方

事業者向けの特徴と主な集客方法

事業者向けの清掃は、管理会社や施設などの担当者が委託先を選び、月単位・年単位で契約する業態です。委託先がすでに決まっている建物では、新しく選ばれる機会は契約の見直しや建物が増えたときなどに限られます。また、複数社を比較した上で決まる場合もあります。
そのため集客は、探されたときに見つかる状態を用意することに加えて、管理会社や元請けへ提案することも必要になります。

清掃業の集客に使えるオンライン施策5選と費用目安

インターネットを使った集客方法は、依頼先を探している人が検索したときに、自社の情報を見つけて内容を確認できる状態を用意しておける点が特徴です。
ここでは清掃業で使いやすい5種類のオンラインの集客方法について、費用の目安と、掲載が始まるまでの期間の傾向などを紹介します。

集客方法費用目安情報が表示される期間目安
自社ホームページ制作費10万円から150万円程度+維持費 月5,000円から3万円程度中期から長期
Googleビジネスプロフィール無料短期から中期
検索対策(SEO)自社で取り組む場合は無料(外部に依頼する場合は別途費用)中期から長期
リスティング広告クリック課金・月数万円程度から(1日の平均予算を設定)短期
ポータルサイト掲載無料から月4万円程度短期

※2026年8月NTTタウンページ調べ。費用は各媒体が公表している料金と、制作会社・広告会社が公開している料金例をもとにした税込みの目安です。ホームページの制作費と検索対策の委託費は依頼する範囲によって変わります。実際の料金・税区分は各社の最新情報でご確認ください。
※「情報が表示されるまでの目安」は、その方法に取りかかってから、事業所の情報が実際に表示・掲載される状態になるまでにかかる期間の傾向を相対的に比較した区分で、反応の有無や時期を保証するものではありません。

自社ホームページに対応範囲や料金を掲載する

自社ホームページは、対応できる建物の種類・作業の範囲・料金の考え方などを、自社で決めた形で掲載できることが特徴です。デザインやテイストも自由なので、お客さまにどんな印象を持ってほしいのかによって自社だけの工夫ができます。
自分で作る場合の費用はドメイン代とサーバー代が中心ですが、その分の制作時間や技術が必要です。外部に依頼する場合の費用は、ページ数やデザインなどで決まる制作費と、ドメイン・サーバー・更新などの維持費に分かれます。

▼制作依頼前に決めておく項目

  • 料金の見せ方(一式で示すか、作業項目ごとに分けるか)
  • 問い合わせの受け方(電話・フォームのどちらを主にするか)
  • 作業事例の書き方(建物名を出さず「オフィスビル・約300平方メートル」のように用途と広さで示す)

Googleビジネスプロフィールの活用(MEO)

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップに事業所の情報を無料で掲載できるサービスです。Googleマップなどの地図検索で事業者の情報を確認できるようにする取り組みは「MEO(マップエンジン最適化)」と呼ばれます。登録した情報は、GoogleマップやGoogle検索で「地域名+清掃」のように調べたときの結果画面に表示されます。
表示順は検索された言葉との関連性・現在地からの距離・知名度をもとに決まるとされており、広告と違い登録した時点で上位に表示されるわけではありません。

▼登録後の確認項目

  • 業種と対応エリアの設定が、作業に行ける範囲と一致しているか
  • 早朝・夜間・休日に対応する場合の営業時間の登録内容が正確か(時間外の受付方法も書く)
  • 作業前後の写真に、建物名や部屋番号、依頼者などが写り込んでいないか
  • 口コミに返信するには、Googleの画面上で事業者本人であることを確認する手続きを済ませておく

検索対策で自社サイトの情報を整える(SEO)

検索対策(SEO)は、自社ホームページの内容を依頼を検討している人が知りたいこと(検索意図)に合わせて用意していく取り組みです。検索結果への上位表示には時間を要する場合がありますが、作成したページには表示期間の定めがなく検索の入り口として使い続けられます。
具体的には、下のようなテーマのページを作成し、定期的に内容が古くなっていないか確認します。自社で作成する場合、費用はかかりませんが制作時間が必要です。外部に委託する場合は記事単位または月ごとの契約になります。

▼依頼を検討している人が検索しそうなテーマ例

  • 日常清掃・定期清掃・巡回清掃の違いと組み合わせ方
  • 建物の用途ごとに必要になる作業と、その回数の考え方
  • 見積書のどこで金額が変わるか(面積・回数・作業項目)

リスティング広告で検索結果へ表示させる

リスティング広告は、検索結果の広告枠に自社の情報を表示できる広告です。広告の審査を通過すると配信できるようになり、予算や配信の条件などによって表示のされ方が変わります。
検索結果に表示されたい検索ワードを設定し、表示された広告がクリックされると費用が発生します(クリック課金)。1クリックの単価は、同じキーワードで広告を出している事業者の競合状況などによって変わり、1日の平均予算は広告主が設定できます。

▼出稿前に決めておく項目

  • 表示する地域の範囲(市区町村単位か、事業所からの距離か)
  • 出稿するキーワード(「地域名+定期清掃」など、依頼者が検索しそうな作業名)
  • 1日の予算と配信を見直す判断の目安

ポータルサイトに事業所の情報を掲載する

ポータルサイトは、地域や業種ごとに事業者の情報をまとめた検索サイトです。ホームページを持っていない場合でも、ポータルサイトに掲載すれば、対応エリア・連絡先・作業内容をまとめた自社のページを持つことができます。
また、ポータルサイトにアクセスするユーザーはすでに清掃を依頼しようか迷っている方もいるため、自然検索よりも見つけてもらいやすいという側面もあります。一方で、競合企業も掲載されているため、他社にはない価値をアピールする工夫は必要と言えます。

▼掲載前の確認項目

  • 掲載できる情報の範囲(写真の点数、紹介文の文字数)
  • 料金のかかり方(月額か年額か、登録料が別に必要か)

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清掃業の集客に使えるオフライン施策5選と費用目安

続いて、インターネットを使わない、オフラインでの集客方法を紹介します。5つの方法を比較し、それぞれの特徴についてあらためて理解を深めましょう。

集客方法費用目安情報が表示される期間目安
看板の設置製作費・設置工事費は看板の大きさや設置場所によって変わる。貸し看板は掲載料 月1万円台から20万円程度短期から中期
のぼりの設置1枚数千円程度(ポールと注水台も込み)短期
車両へのラッピングカッティングシートは1万円台から。全面のラッピングは20万円から50万円程度短期
チラシのポスティング配布料は住宅向けで1枚3円台から10円程度、事業所向けは1枚10円程度から(印刷費は別)短期
法人・事業所向けのダイレクトメール郵便料金は1通190円程度から(ゆうメール150g以内の場合。印刷・封入費は別)短期

※2026年8月NTTタウンページ調べ。費用は各媒体が公表している料金と、印刷会社・施工会社などが公開している料金例をもとにした税込みの目安です。実際の料金は各社の最新情報でご確認ください。
※「情報が表示されるまでの目安」は、その方法に取りかかってから、事業所の情報が相手の目に入る・手元に届く状態になるまでにかかる期間の傾向を相対的に比較した区分で、反応の有無や時期を保証するものではありません。

看板の設置

看板は、事務所や車庫の周辺で、社名と対応可能な清掃内容、連絡先などを継続して掲示できる方法です。通勤や買い物で同じ道を通る人に向けて、継続的にアピールできます。
自社で設置するほか、土地や建物の看板枠を借りて月ごとに掲載料を払う形があります。製作費は看板の大きさや取り付ける場所などで変わります。また、貸し看板の掲載料は立地などの条件で変わります。

▼設置前の確認項目

  • 設置する場所の所有者の許可(自社の敷地でない場合)
  • 条例で必要な許可の種類と期間、照明を付けるかどうか

のぼりの設置

のぼりは、旗とポール、注水台を組み合わせて設置する表示で、歩行者や車から見える場所に設置できます。看板と異なり、出し入れや移動が簡単にできる点が特徴です。
1枚から注文でき、同じデザインをまとめて注文すると1枚あたりの単価が下がる場合もあります。屋外に出したままにすると劣化するため、交換の費用も消耗品として見込みましょう。

▼制作前の確認項目

  • 置く場所(通行や視界の妨げにならないか)
  • 風が強い日の扱い(注水台の重さ、屋内へ入れる手順)
  • 書く文字の量や大きさ(通行中に読み取れること)
  • 屋外広告物条例の許可の対象かどうか(設置前に自治体の窓口で要確認)

車両へのラッピング

車両へのラッピングは、作業で使う車に社名や連絡先を表示する方法です。作業で走る範囲がそのまま表示範囲になり、清掃現場に駐車している間も近隣の目に入ります。
社名や連絡先などを貼るだけのカッティングシートと、側面や全面を覆うラッピングでは金額が大きく変わるため、まずは車種と範囲を決めてから検討を進めましょう。

▼施工前の確認項目

  • リース車・社用車の契約で車体への加工が認められているか
  • 貼り替えのしやすさはどうか
  • 汚れやすい位置を避けた配置となっているか
  • 車体広告が屋外広告物条例の許可の対象になるかどうか(自治体によるため事前に要確認)

チラシのポスティング

ポスティングはチラシの投函による集客方法で、配る範囲を住所単位で決められる点が特徴です。紙で手元に残るため、インターネットで調べる習慣のない見込み顧客にも情報を届けられます。
費用は印刷費と配布料に分かれ、配布料は住宅向けと事業所向けで別に設定されています。印刷費は部数が増えるほど1枚あたりの単価が下がる傾向があります。一方で配布料は配る枚数に応じてかかるため、部数を増やすとその分だけ総額も増える点には注意しましょう。

▼依頼前の確認項目

  • 配布先の種別(戸建て・集合住宅・事業所のどれを対象にするか)
  • 1回で配る部数と配る時期(年度替わりの入退去前、大掃除の時期など)
  • 投函を断る表示がある建物の扱い

法人・事業所向けのダイレクトメール

ダイレクトメールは、不動産管理会社やビルの所有者など、提案したい相手を1件ずつ選んで郵送で資料を届ける方法です。範囲を決めて配るポスティングと違い、依頼を受けたい建物の管理者に絞って、対応できる作業や料金の考え方をまとめた資料を送ることができます。
費用は郵便料金と印刷・封入の費用に分かれます。郵便料金は、はがき・定形郵便・ゆうメールのいずれの方法で送るかによって変わります。たとえば日本郵便の広告郵便物の割引は1回の差し出しで2,000通以上の都度割引や、1ヶ月で1万通以上の月間割引があり、いずれも事前の承認が必要です。

▼発送までに準備する項目

  • 送る時期の検討(契約の更新前や年度替わりの前など)
  • 送り先リスト(管理会社は賃貸情報サイトや物件の表示、施設は自治体の施設一覧など)
  • 同封する資料(対応エリア・清掃の種類・作業事例など)
  • 返信の受け方(電話・フォーム・返信用はがきのどれにするか)

※参考:日本郵便「広告郵便物 ご利用の条件」

【目的別】清掃業で活用しやすい集客手法の組み合わせ例

【目的別】清掃業で活用しやすい集客手法の組み合わせ例

ここでは、これまでに紹介した集客方法の組み合わせ方と役割分担を、4つの場面を例に解説します。

開業してまもない時期に掲載先を増やして知ってもらいたい場合

開業してまもない時期は、費用を抑えつつ掲載先を増やす組み合わせから検討してみましょう。

集客方法の組み合わせ例

  • Googleビジネスプロフィール
  • ポータルサイト掲載
  • のぼり・車両への表示

作業車やのぼりに社名を出しておくと、対応エリアの中で継続して社名を表示できます。そして、その社名で調べた人に、地図検索やポータルサイトの掲載ページで連絡先や作業内容などを示せる状態にしておきます。そうすることで、限られた予算の中でも自社を見かけたユーザーを取りこぼさない設計をめざせるでしょう。

一般家庭向けの清掃業に関するポータルサイトはいくつか種類があります。どのサイトを選べばいいか迷う場合は、以下の記事も参考にしましょう。
ハウスクリーニングのポータルサイトの選び方|費用や活用方法を解説

下請け中心から自社への直接の引き合いを増やしたい場合

元請けからの受注が中心で、入る現場や作業の時期を自社で選びにくい、自社の得意な作業を発注者に直接伝える機会が少ない、といった課題を感じている場合は、依頼者が自社を直接見つけて問い合わせできる経路を用意する方法が適していると考えられます。

集客方法の組み合わせ例

  • リスティング広告
  • 自社ホームページ
  • Googleビジネスプロフィール

この組み合わせでは、「地域名+清掃」と調べた人の検索結果に広告と地図の情報が並ぶことになります。広告には載せられる文字数の上限がありますが、広告からホームページに遷移させることができれば、飛び先のページで対応できる建物の種類や作業事例をアピールできます。
そのため、ユーザーの目を引くような文言はもちろんのこと、リスティング広告やGoogleビジネスプロフィールから、ホームページへの導線をわかりやすく設置することも重要と言えます。

専門性をわかりやすく伝えて集客したい場合

何か専門的な技術や資格などを持っている場合は、特別な条件で清掃業者を探している発注者に向けて配信する組み合わせを検討しましょう。

集客方法の組み合わせ例

  • 専門性に特化したリスティング広告
  • ホームページに載せる同種の建物の作業事例
  • 法人・事業所向けのダイレクトメール

たとえば「地域名+空室清掃」「地域名+医療施設 清掃」のように清掃作業を絞ったリスティング広告で対象を狭め、開いたページで同じ用途の建物の事例や、有資格者の在籍・事業登録の有無などから専門性をアピールするという方法が考えられます。
さらに、得意分野の実績をまとめた資料をダイレクトメールで建物の管理者に送ると、広告を見ていない相手にも対応可能な業務を伝えられます。ダイレクトメールに自社ホームページへのリンク(二次元バーコードなど)を付けておけば、詳細な情報を知りたい場合に、作業事例や対応できる作業の範囲を載せたページへ誘導することも可能です。

費用を抑えて地域の法人から見つけてもらいたい場合

費用を抑えつつ、個人ではなく周辺地域の法人からの問い合わせを増やしたい場合は、無料・低額で掲載できる媒体と、配布先を事業所に指定してチラシを配布する方法の組み合わせが考えられます。

集客方法の組み合わせ例

  • Googleビジネスプロフィール
  • ポータルサイト掲載
  • 事業所向けのポスティング

チラシでは対応できる清掃範囲を記載し、チラシを見た担当者が「地域名+清掃」などで検索したときに、地図検索とポータルサイトで対応エリアや連絡先、作業の内容まで確認できるようにしておきます。
そうすることで、チラシで社名を知った担当者があらためて調べたときにも、対応エリアや作業の内容、連絡先を確認できる状態になります。無料や低額で掲載できる媒体と、配布先を事業所に絞ったチラシを組み合わせることで、費用を抑えながら、周辺地域の法人から問い合わせを受ける経路を用意できるでしょう。

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単発から継続案件をめざす提携・紹介案件の獲得方法

単発から継続案件をめざす提携・紹介案件の獲得方法

ここでは、1回ごとの作業から継続の契約をめざす際に意識してほしいポイントを紹介します。

ハウスクリーニングは個人向けの清掃サービスですが、営業方法には共通点があります。以下の記事でハウスクリーニングの営業の工夫を紹介しています。
ハウスクリーニングの営業方法11選|攻めと待ちで仕事を取るコツ

不動産管理会社の単発案件から継続案件を打診する

不動産管理会社は、マンションやアパートの共用部分やゴミ置き場の清掃を委託する立場にあります。そのため、空室清掃のような1回ごとの作業を引き受けたら、共用部分やゴミ置き場の定期的な清掃を継続の案件として不動産管理会社に打診してみましょう。
提案の際は、1回の作業で確認した汚れやすい場所や作業にかかった時間をもとに、「共用部分の清掃を週1回で○○円」のように、その物件に必要と思われる作業と頻度、大まかな費用感を具体的に示しましょう。

元請け・ビルメンテナンス会社と協業する

規模の大きい建物や公共施設の清掃は、要件を満たす清掃会社が一括して受注し、実際の作業を複数の清掃会社で分担するケースがあります。大きなビルや公共施設の清掃委託の入札では、資本金や営業実績、従業員数などの参加資格が設けられていることがあり、小規模な事業者が単独で受注するのは難しい場合があります。

そこで、こうした案件を受注している会社と協力し、一部の現場の作業を委託してもらう方法があります。きっかけとしては、同業者の集まりや取引先からの紹介、元請けへの直接の問い合わせが考えられます。対応できる面積と出せる人数、作業できる時間帯を示すと、任せられる範囲を検討してもらえるかもしれません。作業品質を示せれば、継続的な分担へつなげられる可能性もあります。

リフォーム会社・介護事業者・同業者と連携する

リフォーム会社や介護事業者のように、業務にともなって清掃が必要になる事業者と関係を作っておくと、繰り返し依頼を受けられる可能性があります。たとえば、工事後の清掃、介護事業者では退去や入居の前後の居室の清掃などが考えられます。
また、同業者と連携することで、自社では引き受けられない作業を依頼されたときに、対応できる会社を紹介し合えます。さらに繁忙期の応援や作業の分担を相互に続けられる関係になれば、継続的な受注の経路にもなり得ます。

既存顧客に渡せる実績資料や紹介時の窓口を用意する

既存顧客からの紹介は単発の作業として始まることが多いものの、さらに紹介が広がることで、第三者からも継続契約の候補として検討してもらえることも考えられます。
紹介を受けやすくするためにも、まずは既存の取引先が第三者へ渡せる資料や、問い合わせを受ける窓口を用意しましょう。資料は1枚にまとめ、対応できる建物の種類と作業の範囲、対応エリア、連絡先などを記載します。作業前後の写真を載せる場合は、建物名や依頼者が特定されない形にしましょう。

そして窓口は、紹介を受けたときに誰が対応するかを決めておき、電話とフォームのどちらで受けるかも資料に明記します。こうしておくと、紹介から入った問い合わせについても、誰がどの連絡手段で受けるかが決まった状態で対応できます。

清掃業で継続契約を検討される際に確認されやすいポイント

清掃業で継続契約を検討される際に確認されやすいポイント

発注者が継続の委託先を決める場面では、料金以外の項目も確認されます。ここでは確認されやすい4つのポイントと、それに対して自社で用意できる材料を紹介します。

対象としている施設や地域

まず確認されるのが、対応できる建物の種類と対応エリアです。建物の用途によって必要な作業や使う洗剤・機材が変わる場合があり、同じ用途の建物を扱った経験があるかは確認されやすいでしょう。
また、事業所から現場までの移動に時間がかかるほど、始業前や閉店後といった短い時間帯に人を集めて作業を終えることが難しくなります。そのため、対応できる時間帯も対応エリアとあわせて確認されます。対応できる用途と面積の上限、対応エリア、作業できる時間帯を先に決めておくと、提案の場で引き受けられる範囲をそのまま示せます。

あわせて、対応できる範囲の外の相談を受けたときにどうするかも決めておきましょう。引き受けられない理由と、条件が変われば対応できる場合はその条件を伝えたうえで、連携している同業者を紹介する、作業の時間帯や頻度を変えた形で見積もりを出すといった代わりの案を示せると、次の相談につながる可能性があります。

資格や実績などの業務に関する専門性

清掃業に関する資格や事業者登録は、どのような作業ができる事業者なのかを、発注者が書面で確認できる材料になります。

清掃業に関わる主な資格と登録

資格・登録位置づけ示せること
建築物清掃業の登録建築物衛生法にもとづく任意の登録(営業所ごと・有効期間6年)「登録建築物清掃業」と表示できる
ビルクリーニング技能士職業能力開発促進法にもとづく国家検定(1級・2級・3級・基礎級)合格した職種と等級を示して「技能士」と称せる
建築物環境衛生管理技術者厚生労働大臣が免状を交付する国家資格特定建築物で選任が義務づけられている職務にあたれる

※2026年8月NTTタウンページ調べ。
※建築物清掃業の登録=厚生労働省「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録について」、建築物における衛生的環境の確保に関する法律 第12条の2・第12条の3
※ビルクリーニング技能士=職業能力開発促進法 第44条・第50条
※建築物環境衛生管理技術者=厚生労働省「建築物環境衛生管理技術者について」、建築物における衛生的環境の確保に関する法律 第6条・第7条

建築物清掃業の登録は任意で、登録を受けなくても清掃の業務は行えます。一方で、登録を受けると「登録建築物清掃業」と表示できるため、ホームページや提案書に記載して、発注者が確認できる材料として示せます。
資格や登録に加えて、同じ用途の建物での作業実績を提案書にまとめておくと、対応した建物の種類・面積・作業内容を具体的に示せます。

対応品質や報告などのコミュニケーション頻度

清掃は作業が終わると現場に形が残らないため、発注者は作業が行われたことを報告書や写真で確認することになります。そのため、報告書の様式や提出の頻度を聞かれることがあります。また、一定規模以上の建物(特定建築物)では維持管理に関する帳簿書類を備えることが義務づけられており、清掃も維持管理の一部にあたるため作業の記録が必要になる場合があります。
対応品質の面では、従業員の教育体制を確認されることもあります。建築物清掃業の登録では、清掃作業に従事する人が全員、1年に1回以上研修を受けられる体制が要件とされている(パート・アルバイトも対象)ため、登録を受けていれば教育体制の説明材料としても使えるでしょう。

季節に合わせた特化プランの提案などの付加価値

発注者からは、日常の清掃に加えて、時期に応じた作業をどこまで提案してもらえるかなどの付加価値についても確認されることがあります。同じ建物でも時期によって必要になる作業が変わるため、年に何回なにを行うかを組み合わせた提案を用意しておくと、この確認に答える材料になります。

時期に合わせて提案できる作業の例

  • 床のワックスがけやカーペット洗浄(年に数回)
  • エアコン内部の洗浄(冷房・暖房を使い始める前)
  • 外壁の高圧洗浄、窓ガラス・サッシの清掃
  • 空室の原状回復と引き渡し前の清掃

清掃業の集客に関するよくあるご質問

清掃業の集客に関するよくあるご質問

清掃業の集客について、よくある質問と答えをまとめました。

清掃業の集客はオンラインとオフラインのどちらから始めるとよいですか

どちらから始めるかは、自社が一般家庭向け清掃業か事業者向け清掃業かで分かれます。
一般家庭向け清掃業では依頼者が自分で探すため、地図検索やポータルサイトへの掲載から用意します。事業者向け清掃業では、Web上の掲載を整えることと、管理会社や元請けへの提案を並行して進めます。

下請けの仕事から自社の直接契約に切り替えるには何から始めればよいですか

まず、自社が直接引き受けたい建物の種類と対応エリアを決めることから始めてみてください。
決めた範囲に合わせて、問い合わせを受けられる掲載先(ホームページやポータルサイト)を用意しながら、管理会社や元請けへ自社から提案する機会も作るようにしましょう。

不動産管理会社に提案する際はどのような切り口が考えられますか

見積書の区切り方(面積で区切るか、作業の回数で区切るか、作業項目ごとに分けるかなど)を相手に合わせる切り口が考えられます。たとえば、単発の作業を引き受けたあとであれば、その建物で確認した状況をもとに必要と思われる作業を提案する方法も考えられます。

資格や登録がないと清掃業の集客や受注で不利になりますか?

登録や資格がないことで、一律に不利になるわけではありません。
登録や資格がなくても清掃の業務は行えますが、公共施設の入札などでは、機械器具や資格者を持つことが参加資格の基準とされている例があります。応じたい案件の種類によって求められる要件が異なるため、募集条件をまずは確認しましょう。

費用をかけずに始められる清掃業の集客の方法はありますか?

Googleビジネスプロフィールは掲載無料、ポータルサイトは無料や低額から掲載できるものもあります。
まず無料の掲載で事業所の情報を整え、必要に応じて、のぼりや車体へのカッティングシートのように、1枚・1台から用意できる方法を追加していく進め方があります。

まとめ

清掃業におけるオンラインとオフラインの集客方法は、かかる費用も、情報が相手に届くまでの期間の傾向も異なります。自社の業態や課題に合わせて、ホームページやGoogleビジネスプロフィール、ポータルサイトなどの掲載先を組み合わせながら、依頼者が情報を確認しやすい環境を整えることが大切です。
そして継続の契約を検討される場面では、対応できる建物と地域、資格や登録、報告の方法を、発注者が書面で確認できる形に準備しておくことで、発注者からの信頼につながる可能性があります。この記事を参考に、できることから始めてみましょう。

※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。


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