家具店の集客方法12選|費用目安と選び方、よくある失敗と対策

最終更新:2026年10月

家具は、設置場所の寸法や搬入経路の確認が必要になる商品です。そのため、問い合わせや来店を経て購入に至るケースが多く、集客の方法も「知ってもらう段階」と「来店につなげる段階」で役割が異なります。

この記事では、家具店で使える集客方法を、費用や向き・不向きの観点から整理し、自店に合う方法を選ぶ考え方を解説します。

目次

  1. 家具店のオンライン集客方法6選
    1. 1. Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)に店舗情報を登録する
    2. 2. 地域の検索サイト・ポータルサイトに店舗情報を掲載する
    3. 3. ホームページを検索で見つけてもらえる状態にする(SEO)
    4. 4. SNSで部屋に置いたときのイメージを発信する
    5. 5. リスティング広告で「地域名+家具」の検索結果に表示する
    6. 6. SNS広告で近隣の見込み客に届ける
  2. 家具店のオフライン集客方法3選
    1. 1. チラシ・新聞折込・地域のフリーペーパーで認知を広げる
    2. 2. 看板・屋外広告で店の場所を案内する
    3. 3. 店頭イベント・体験型サービスで来店のきっかけをつくる
  3. 家具店のリピーター集客方法3選
    1. 1. LINE公式アカウントで再来店のきっかけをつくる
    2. 2. メールマガジン・DMで入荷やセールを知らせる
    3. 3. 購入後の情報提供でお客さまとの関係を保つ
  4. 家具店に合う集客方法の選び方3ステップ
    1. ステップ1:対象とするお客さまを決める
    2. ステップ2:自店の強みを言葉にする
    3. ステップ3:予算と手間を考慮して続けられる方法を選ぶ
  5. 家具店の集客でよくある失敗と対策
    1. 商品写真だけで使用イメージが伝わりにくい
    2. 値引きだけで集客して利益が残らない
    3. 十分な検証期間を設けずに施策を終了する
  6. 家具店の集客に関するよくある質問
  7. まとめ|家具店の集客はできることから始めよう

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家具店のオンライン集客方法6選

主要なオンライン集客方法について、費用の目安、反応を確認する時期の目安、向いている店舗をまとめると以下のとおりです。

集客方法費用の目安反応を確認する時期の目安向いている店舗
1. Googleビジネスプロフィール無料数週間〜数ヶ月まず費用をかけずに始めたい店
2. ポータルサイト掲載無料または 有料プラン

※掲載先や申し込むプランによって異なる
数週間〜数ヶ月自店のホームページがない店
3. ホームページ(SEO)制作費:数十万円〜SEO対策費用:数十万円〜数ヶ月〜1年程度品ぞろえや店の雰囲気を詳しく見せたい店
4. SNS運用投稿は無料

※撮影や編集を外注する場合は別途費用
数ヶ月〜1年程度部屋に置いたイメージを写真で見せられる店
5. リスティング広告月額数万円〜

※上限クリック単価と1日の平均予算を設定する
出稿当日〜数日程度比較的短期間で来店の反応を確かめたい店
6. SNS広告月額数十万円〜

※1日または期間ごとの予算を設定する(設定単位は媒体によって異なる)
数日〜数週間程度近隣に絞って情報を届けたい店

※2026年7月NTTタウンページ調べ。
※費用は課金単位を含めた目安です。制作費や保守費など具体的な金額を示していない項目は、制作内容や契約条件によって変わります。
※反応を確認する時期の目安であり、成果や期間を保証するものではありません。

1. Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)に店舗情報を登録する

Googleビジネスプロフィールは、Google検索とGoogleマップに表示される店舗情報を管理する無料のサービスです。地図上に表示される情報を店側で登録・更新できます。

▼家具店で設定する主な項目

項目行うこと
基本情報店名、住所、電話番号、営業時間、定休日を登録する
写真店舗の外観、入口、売り場、駐車場の様子を登録する
商品・サービス取り扱う家具の種類、配送や組立の対応可否を登録する
最新情報入荷、セール、臨時休業、年末年始の営業予定を投稿する
駐車場駐車場の有無と台数を登録する

たとえば「地域名+家具店」で検索すると、地図欄に複数の店が並んで表示されます。外観だけでなく売り場の様子まで掲載しておくと、取り扱う家具の種類や店の雰囲気を、来店前に確認できる情報として示せます。

2. 地域の検索サイト・ポータルサイトに店舗情報を掲載する

ポータルサイトは、業種別・地域別に事業者情報を掲載するサービスです。すでに店舗を探している段階の人に向けて情報を掲載する場として活用できます。

▼ポータルサイトに掲載する主な情報

掲載項目掲載する内容
店名・所在地正式な店名、住所、最寄り駅やバス停からの経路
営業時間・定休日曜日ごとの営業時間、定休日、年末年始の予定
取扱商品ソファ、ダイニング、収納など、扱っている家具の種類
サービス配送、組立、引き取り、コーディネート相談の対応可否

掲載内容は、Googleビジネスプロフィールや自店のホームページと統一します。営業時間が媒体によって違うと、来店を検討している人が、どれが最新の情報か判断しにくくなります。

無料で掲載できる枠を持つポータルサイトもあります。一例としてiタウンページは、無料掲載のほか、月額550円(税込)から有料プランも提供しています。

3. ホームページを検索で見つけてもらえる状態にする(SEO)

Googleビジネスプロフィールやポータルサイトが基本情報を掲載する媒体であるのに対し、ホームページでは品ぞろえや店舗の考え方を詳しく伝えられます。
さらに、店頭で聞かれることの多い内容は、来店前の検討材料としてあらかじめ掲載しておけます。

▼家具店のホームページで提示する主要な内容

掲載項目掲載する内容
取扱商品家具の種類、価格帯、取り扱っているメーカーや産地
店内の様子売り場全体、実際に展示している状態の写真
サービス配送料、組立の対応、古い家具の引き取り、保証や修理の対応
来店案内営業時間、定休日、駐車場の台数、最寄り駅からの経路
相談の流れコーディネート相談や採寸の申し込み方法、当日の流れ

検索結果に表示される状態を整えるには、「地域名+家具店」「地域名+ソファ」のように、地域名と商品名を組み合わせた言葉で探されることを想定します。
想定した言葉に対しては、商品の種類ごとのページや、配送対応地域を案内するページを用意する方法があります。

4. SNSで部屋に置いたときのイメージを発信する

商品単体の写真だけでは、家具の大きさや質感が伝わりにくい場合があります。SNSでは、実際に部屋へ置いた状態を写真や動画で発信する方法があります。

▼家具店の投稿内容の例

投稿の種類投稿内容の例
設置後の様子納品した部屋の写真、部屋の広さと家具の寸法の併記
売り場の展示複数の家具を組み合わせた展示、季節に合わせた入れ替え
サイズの比較同じ商品を6畳の部屋と8畳の部屋に置いた場合の見え方の違い
選び方の解説マットレスの硬さの違い、無垢材と突板(表面に薄い板を貼った木材)の違い、採寸の手順

写真に部屋の広さと家具の寸法を添えると、見る人が自宅の空間と比べる際の判断材料になります。

5. リスティング広告で「地域名+家具」の検索結果に表示する

リスティング広告は、検索した言葉に応じて検索結果の上部や下部に表示される広告です。Google広告の場合、広告が表示された時点では費用が発生せず、クリックされたときに費用が発生します。

▼家具店で設定する検索語の例

検索語の区分設定する検索語の例
地域名+業種「地域名+家具店」「地域名+インテリアショップ」
地域名+商品名「地域名+ソファ」「地域名+ダイニングテーブル」「地域名+学習机」
地域名+用途・場面「地域名+一人暮らし+家具」「地域名+新築+家具」

年間を通して出稿するほか、需要が動く時期に予算を重点的に配分する方法もあります。時期ごとの検索数の見積もりは、Google広告のキーワードプランナーで確認できます。

6. SNS広告で近隣の見込み客に届ける

SNS広告は、住んでいる地域や年代、関心の傾向で配信先を絞って表示する広告です。
リスティング広告が検索した言葉に応じて表示されるのに対し、SNS広告は検索の有無にかかわらず、設定した条件に当てはまる人の画面に表示されます。

指定できる項目は媒体ごとに異なります。
LINE広告の場合、地域は都道府県別・市区町村別に加えて、居住地・勤務地・現在地の区分で指定できます。年代は14歳以下から65歳以上までの区分に分かれており、そのほか性別や趣味・関心による指定ができます。

参考:LINEヤフー株式会社「LINE広告 オーディエンスセグメントのターゲティング項目」

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家具店のオフライン集客方法3選

オフラインの集客方法は、インターネットで店舗を探していない人にも情報を届けられる場合があります。

集客方法費用の目安・主な内訳反応を確認する時期の目安向いている店舗
1. チラシ・新聞折込・地域のフリーペーパー規模によって変動
(印刷費+1枚あたりの配布料金)
配布当日〜数週間商圏が店の周辺に限られる店
2. 看板・屋外広告数万円〜数十万円
(制作費+設置費+土地や壁面の賃借料+許可申請の手数料)
設置後〜数ヶ月幹線道路沿いの店、外から入口が見えにくい店
3. 店頭イベント・体験型サービス要問い合わせ
(会場準備費+案内物の印刷費+運営にかかる人件費)
開催後〜数ヶ月接客や提案を強みにしている店

※費用の内訳は代表的なものです。金額は制作内容、設置場所、配布枚数、開催規模などによって変わる場合があります。

1. チラシ・新聞折込・地域のフリーペーパーで認知を広げる

紙で情報を届ける方法には、チラシのポスティング、新聞折込、地域のフリーペーパーへの掲載があります。届く相手や紙面の形式がそれぞれ異なります。

媒体届く相手紙面の形式費用の内訳配布・掲載日
チラシのポスティング配布を指定した区域の世帯(新聞を購読していない世帯を含む)自店で制作した紙面印刷費+1枚あたりの配布料金自店で決めた日
新聞折込折込を指定した区域のうち、新聞を購読している世帯自店で制作した紙面印刷費+1枚あたりの折込料金新聞の発行日
地域のフリーペーパー発行元が定めた配布区域の世帯、または設置場所で手に取った人発行元の紙面に設けられた広告枠広告枠の掲載料金(枠のサイズごと)発行元の発行日

ポスティングと新聞折込は、紙面を自店で制作するため、掲載する商品も紙面の大きさも自店で決めることが一般的です。地域のフリーペーパーは枠の大きさが決まっている場合が多く、紙面の制作を発行元が行うケースもあります。

なお、いずれの媒体でも、価格を記載する場合は税込価格で表示します。

総額表示(税込価格の表示)は、店頭表示・チラシ広告・新聞やテレビの広告など、消費者に向けて事前に行う価格表示であれば、表示媒体を問わず義務付けの対象になります。

参考:国税庁「 No.6902 「総額表示」の義務付け」

2. 看板・屋外広告で店の場所を案内する

看板は、道路沿いや建物に一定期間掲出し、通行する人に店舗の場所を知らせる方法です。外から入口を確認しにくい立地では、看板が場所を知らせる役割を担います。

走行中の車から見る場合、読み取れる時間は限られています。情報を詰め込みすぎると判読しにくくなるため、掲載する内容は次のような項目に絞ります。

掲載項目記載する内容
店名正式な店名
業種「家具」「インテリア」など、取り扱う商品がわかる言葉
方向案内店舗の方向を示す矢印、店舗までの距離
駐車場駐車場の有無、入口の位置

屋外広告物は、屋外広告物法に基づいて都道府県・指定都市・中核市が定める屋外広告物条例の対象になります。基準は地域によって異なるため、制作前に設置場所を管轄する担当窓口で確認しておくとよいでしょう。

参考:国土交通省「屋外広告物制度の概要」

3. 店頭イベント・体験型サービスで来店のきっかけをつくる

実店舗では、実際に座る、触れる、寸法を測るといった確認ができます。写真では判断しにくい座り心地や素材の質感を、来店時に確かめてもらえます。

▼家具店で実施できる催しの例

催しの種類内容の例主な準備内容
コーディネート相談会持参してもらった間取り図をもとにした家具の配置の提案予約の受付窓口、相談スペース、提案用の資料
寝具の体験硬さの異なるマットレスの寝比べ比較できる展示、案内する担当者
手入れの講習木製家具の手入れ方法の説明、革の手入れの実演実演用の商品、手入れ用品、配布資料
季節の展示替え季節や催事に合わせた売り場の入れ替え展示計画、告知用の案内物

催しに参加した人がその日に購入しない場合でも、連絡先を教えてもらえれば、入荷情報や催しの案内を送る方法があります。
連絡先を受け取る際は、案内の送付に利用することを取得の時点で伝えます。
申込書などで本人から直接個人情報を取得する場合は、原則として利用目的の明示が必要とされています。

参考:個人情報保護委員会「『個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン』に関するQ&A」

家具店のリピーター集客方法3選

購入した顧客に再来店してもらうためには、新規の集客とは異なる取り組みが必要です。

すぐに売上に結び付くとは限りませんが、継続することで買い替えや紹介につながる可能性があります。

集客方法費用の目安・内訳反応を確認する時期の目安向いている店舗
1. LINE公式アカウント無料プランあり
有料プランは月額5,500円(税込)から
3ヶ月〜1年常連客との連絡手段を持ちたい店
2. メールマガジン・ダイレクトメール無料〜月額数千円
配信サービスの月額利用料、または1通あたりの郵送料+印刷費
3ヶ月〜1年顧客名簿を持っている店
3. 購入後の情報提供規模によって変動
印刷する場合は案内物の印刷費がかかる
6ヶ月〜数年配送・組立を自店で行っている店

参考:LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント 料金プラン」

1. LINE公式アカウントで再来店のきっかけをつくる

LINE公式アカウントは、友だち登録した人へメッセージを送れるサービスです。無料で始められるプランもあり、店舗の情報発信などに活用できます。

2. メールマガジン・DMで入荷やセールを知らせる

ダイレクトメール(DM)は、はがきや封書で顧客に直接送る案内物です。メールマガジンは、同様の情報をメールで届ける方法です。

手段届く先費用の内訳送るために必要なこと
メールマガジンメールアドレス配信サービスの利用料
(登録件数または送信通数に応じた月額)
あらかじめ送信に同意した人であること、同意があったことを証する記録の保存
ダイレクトメール(はがき・封書)住所1通あたりの郵送料+印刷費取得の時点で明示した利用目的の範囲内であること

配信サービスの利用料は、登録している宛先数で決まる場合と、送信通数で決まる場合があります。いずれもプランごとに上限が設けられているため、契約前に、料金がどちらで決まるか、上限が何件・何通かの確認が必要です。
メールマガジンは契約プランの上限内であれば費用が変わらないため、入荷や催しの案内を短い間隔で送る場合に向きます。ダイレクトメールは1通ごとに郵送料と印刷費がかかるため、年に数回の大きな催しや、購入から一定期間が過ぎた顧客への案内に向きます。

3. 購入後の情報提供でお客さまとの関係を保つ

購入後に初期不良の有無を確認したり、手入れ方法を案内したりすることは、次の買い替えや紹介につながる可能性があります。

▼時期に応じた案内の一例

時期届ける内容
納品の数日後使い心地の確認、初期不良の有無の確認
数ヶ月後季節に応じた手入れ方法の案内
1年後点検やメンテナンスの案内、保証内容の確認
数年後関連する家具の案内、下取りや引き取りの案内

家具店に合う集客方法の選び方3ステップ

ここでは、自店に合う方法を絞るための3つの手順を解説します。

ステップ1:対象とするお客さまを決める

まずは、どのようなきっかけで家具を探している顧客に来店してほしいかを決めます。家具を探し始めるきっかけによって、情報の集め方や来店理由が異なる場合があるためです。

きっかけ探し方の特徴対応する集客方法
引っ越し・新生活複数の家具をまとめて探すリスティング広告、SNS広告、チラシ
買い替え・買い足し特定の商品を指名して探すGoogleビジネスプロフィール、ホームページ
模様替え・気分転換目的を決めずに、見て回るなかで選ぶSNS運用、店頭イベント
以前購入した店への再訪店から届いた案内を見て来店するLINE公式アカウント、ダイレクトメール

既存の顧客名簿がある場合は、購入時期や購入商品の種類を整理し、傾向を確認する方法もあります。

ステップ2:自店の強みを言葉にする

次に、顧客が自店を選んだ理由を言葉にします。以下のような方法で店側が強みだと考えている点と差異がないかを確認します。

確認方法確認する内容
購入した顧客への聞き取り何を見て来店したか、他店と比べて決め手になったこと
自店のクチコミの確認複数のクチコミで繰り返し言及されている内容
同じ商圏の他店のクチコミの確認他店で言及されている内容と、自店との違い

このステップでは「品ぞろえが豊富」「親切」といった抽象的な言葉でとどめないことが大切です。
例えば、「国産の無垢材家具を常時30点以上展示している」「間取り図を持参すれば配置の提案を受けられる」というように、具体的な事実まで落とし込むことで集客に活用しやすくなります。

ステップ3:予算と手間を考慮して続けられる方法を選ぶ

ステップ1と2で対象と強みが決まったら、かけられる費用と手間をもとに続けられる方法を選びます。

費用のかかり方かかる手間該当する集客方法
かからない情報が変わったときに直すGoogleビジネスプロフィール、ポータルサイト掲載(無料掲載の範囲)
かからない決めた頻度で更新を続けるSNS運用、購入後の情報提供(メールやLINEの無料範囲で送る場合)※
かかる(月単位・日単位で金額を調整できる)配信中に数値を見て設定を調整するリスティング広告、SNS広告
かかる(発注した時点で総額が決まる)制作時に集中するホームページ制作、チラシ、看板

※有料サービスを利用する場合は別途利用料等が発生します。

費用がかからず、更新の頻度も低い方法から着手し、継続できると判断できた範囲で他の方法へ広げる進め方も選択肢の1つです。
継続的な更新が必要な方法は、着手する前に更新の頻度を決めておきます。発注した時点で総額が決まる方法は、掲載内容や仕様を固めたうえで発注します。

また、施策を続けながら問い合わせや来店などの結果を確認し、費用や手間に見合う成果が出ているかを確かめながら方法を見直しましょう。

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家具店の集客でよくある失敗と対策

集客を始めた後に起きやすい問題は、いくつかの共通した傾向があります。ここでは、家具店の集客で確認しておきたい3つの点と、その対策を紹介します。

商品写真だけで使用イメージが伝わりにくい

商品を白い背景で撮影した写真だけを掲載している場合、顧客が自宅に設置した状態をイメージしにくくなります。来店後に「思っていたより大きい」と感じる場合や、写真では大きく見えたため候補から外され、来店に至らない場合もあります。

対策具体的な方法
部屋に置いた状態を見せる売り場で他の家具と組み合わせた展示を撮影し、部屋の広さを併記する
寸法を添える幅・奥行き・高さに加え、搬入に必要な間口の寸法も記載する
比較対象を入れる同じ写真に椅子やクッションなど、大きさの見当がつくものを入れる
納品後の写真を使う本人の同意を得たうえで、実際に部屋に設置した状態の写真を掲載する

家具は大きさと質感が判断材料になりやすいため、使用する場面をイメージしやすい写真や情報を掲載することが大切です。

値引きだけで集客して利益が残らない

値引きを実施する場合は、期間や対象商品、値引き幅をあらかじめ決めておきます。継続の判断は、実施期間中の販売数だけでなく利益もあわせて確認しましょう。

▼値引きを検討するときの注意点

対策具体的な方法
価格以外の価値を伝える配送や組立の対応、コーディネートの相談、修理や引き取りの対応を案内に含める
値引きの回数と期間を決める年間の催しの計画を先に立て、時期と対象商品を限定する
付帯サービスに振り替える値引きではなく、配送料の無料化や引き取りの対応で違いを示す
利益を確認してから決める催しごとに、値引き後の利益と来店数を記録して次回の判断に使う

1回の購入金額が大きい場合、値引き幅がそのまま利益に影響します。催しを実施する場合は、値引き幅と来店数を記録し、次回の判断材料に使うとよいでしょう。

十分な検証期間を設けずに施策を終了する

反応が出るまでの期間は集客方法によって異なります。十分な期間を設けずに判断すると、反応が見え始める前に施策を終了してしまう可能性があります。前半の表で示した「反応を確認する時期の目安」は数値が動き始める時期であり、以下は継続するかどうかを判断する時期の目安です。

▼集客手法別の判断時期の目安

手法判断する時期の目安確認する主要な数値
リスティング広告・SNS広告3ヶ月表示回数、クリック数、来店した人の申告
Googleビジネスプロフィール・ポータルサイト掲載3ヶ月閲覧数、ルート、通話数
ホームページ(SEO)・SNS運用6ヶ月〜1年閲覧数、経路検索の回数
チラシ配布ごと配布後の来店数、来店した人の申告
看板6ヶ月以上来店した人の申告
リピーター向けの方法1年以上再来店の件数、購入からの経過期間

※確認できる数値は媒体の管理画面によって異なります。
※判断する時期は目安であり、商圏や媒体の状況によって異なります。


来店した顧客に「何を見て来店されましたか」と確認し、その内容を記録する運用をあらかじめ決めておくと、施策ごとの反応を把握しやすくなります。

家具店の集客に関するよくある質問

家具店の集客はまず何から始めればよいですか?

どこから始めるかは店の状況によって異なりますが、費用のかからないGoogleビジネスプロフィールへの登録と、地域の検索サイトへの掲載から始める方法があります。

Googleビジネスプロフィールは無料で利用でき、営業時間、駐車場、売り場の写真まで自店で更新できます。地域の検索サイトに掲載すると、「地域名+家具店」で検索した人が確認できる場所に自店の情報を掲載できます。

無料の集客方法だけで来店は増やせますか?

無料の方法だけでも、店舗を探している人が情報を確認できる状態を整えることはできます。ただし、無料の集客方法だけで十分な来店数を確保できるとは限りません。

GoogleビジネスプロフィールやSNSの投稿などは費用がかかりませんが、いずれも、店舗を探している人向けに情報を整える方法、または既に店を知っている人への案内が中心です。
進め方の1つとして、まず無料でできる範囲を整え、そのうえで足りない部分に費用をかける方法もあります。

家具店のSNSはInstagram以外も必要ですか?

すべてのSNSを運用する必要はありません。更新を継続できる範囲に絞って選ぶことが大切です。

主要なSNSのうち、自店の発信内容に合うものを選びましょう。
複数の媒体を同時に始めて更新が止まると、情報が更新されていない店舗という印象につながる場合があります。

Googleマップに自店舗が出てこないときはどうすればよいですか?

原因はいくつか考えられます。まずは次の項目を確認します。
● Googleビジネスプロフィールの登録とオーナー確認が完了しているか
● 店名、住所、電話番号、営業時間が正しく登録されているか
● 「家具店」など、業種に合ったカテゴリが設定されているか
● 同じ店舗の情報が重複して登録されていないか
店名で検索して表示される場合は、登録そのものは完了しています。
「地域名+家具店」で表示されにくい場合は、登録情報を最新の状態に保つことや、クチコミへの返信など、店舗側で対応できる項目を確認します。

チラシとインターネット広告はどちらから始めるのがよいですか?

目的によって変わります。

両方に共通するのは、届いた人が調べたときに情報を確認できる状態を先に整えておく必要がある点です。

まず反応を試したい場合は、途中で予算や内容を調整できるインターネット広告から試す方法があります。一方で、インターネットで店舗を探していない人にも届けたい場合や、催しの告知を商圏内に広く届けたい場合は、チラシなどのオフライン施策が選択肢の1つとなります。

EC販売も取り入れた方がよいですか?

配送体制や人員体制によって判断が変わります。

実店舗の運営と並行して始める場合は、扱う商品を小型のものに絞るなど、対象を限定して運用する方法があります。
なお、この記事で紹介した集客方法のうち、Googleビジネスプロフィール、ホームページ、SNS運用は、店舗への来店とインターネットでの販売(EC販売)の双方に活用できます。

家具業界は縮小していると聞きますが、小さな店でも集客できますか?

店舗の規模にかかわらず、地域で家具を探している人に自店の情報を届ける体制は整えられます。

矢野経済研究所の調査では、2024年の国内家具市場は1兆1,400億円(前年比101.9%)と前年から微増しています。一方で2025年は1兆1,280億円(前年比98.9%)と微減が見込まれています。また、生活雑貨、家具、インテリア分野の商品がインターネット経由で購入される割合は、2024年で32.58%です。

店舗に訪れる顧客の絶対数が減少している可能性は考えられますが、店舗の規模にかかわらず、家具を探している人に自店舗の情報届ける体制を整えることはできます。

参考:矢野経済研究所|家庭用・オフィス用家具市場に関する調査を実施(2025年)
参考:経済産業省|令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

まとめ|家具店の集客はできることから始めよう

家具店の集客は、自店舗の顧客や強み、かけられる費用に合った方法を選ぶことが大切です。
まずは対象とする顧客を決め、自店舗の強みを具体的な事実として整理したうえで、継続できる方法を選ぶとよいでしょう。

地域で家具店を探している人に情報を届ける方法の1つとして、ポータルサイトへの掲載も選択肢になります。

たとえば、NTTタウンページが運営するiタウンページは、無料で掲載できる枠があるほか、月額550円(税込)からの有料プランも選択可能です。

※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。サービス内容、料金、掲載条件、広告審査基準、法令・ガイドラインは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・各媒体の案内をご確認ください。
※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。


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※画像はイメージです

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