歯医者・歯科医院の集客方法8選|増患対策の進め方と再来院対策

最終更新:2026年10月

歯医者・歯科医院の集客方法8選|増患対策の進め方と再来院対策

歯科医院の集客は、取り組みを増やす前に自院がどこでつまずいているかを切り分けるところから始まります。新患が来ないのか、来ても再来院につながらないのか、予約枠が埋まらずキャンセルも多いのかで、適した方法は変わります。
本記事では、個人から数名規模の歯科医院を対象に、悩みから原因を切り分ける方法と、オンライン・オフラインの集患の手段を費用の目安とあわせて整理します。

目次

  1. 歯医者・歯科医院の集客が伸び悩む主な原因
    1. 周辺に歯科医院が増えて患者が分散している
    2. 他院と比べて自院の強みが伝わりづらい
    3. ネットで歯科を探す患者に見つけてもらいにくい
  2. 歯科医院の集客・増患対策を進める手順
    1. 自院の強みと増やしたい患者層を決める
    2. 商圏と競合を調べて集客方法を選ぶ
    3. 予算に合わせて優先順位を決めて集患施策を実行する
    4. 来院経路を記録し変化を見ながら改善する
  3. 歯医者・歯科医院の集客方法5選と費用相場【オンライン】
    1. ポータルサイト掲載
    2. 自社ホームページ
    3. Googleビジネスプロフィール
    4. 検索連動型(リスティング)広告
    5. SNS運用
  4. 歯医者・歯科医院の集客方法3選と費用相場【オフライン】
    1. 看板・屋外広告
    2. チラシ・ポスティング
    3. 地域イベント
  5. 【課題別】歯科医院の集客の進め方
    1. 新患が来ないケース:見つけてもらう×選んでもらう
    2. 来院しても再来院につながらない:再訪への仕組みづくり
    3. 予約後のキャンセルが多い:リマインド体制の見直し
  6. 歯科医院の集客に重要なチェックポイント
    1. 自院の強みを一言で表す共通のキャッチコピーを作る
    2. 商圏の患者層に合わせて診療内容の見せ方を整える
    3. 初診患者が知りたい情報を優先してホームページを組み立てる
    4. 電話受付が難しい時間帯にWeb予約を活用する
    5. 口コミへの対応方法を整える
  7. 歯科医院の集客につなげる再来院・リピーター対策
    1. 治療終了時に次回の予約を促す
    2. 来なくなった患者へ定期検診の案内を送る
    3. 待ち時間や受付対応などの来院体験を見直す
    4. 自費診療の選択肢を患者目線で案内する
  8. 歯科医院の集客で注意したい医療広告のルール
    1. 医療広告ガイドラインで禁止されている表現
    2. ビフォーアフター写真や口コミ・体験談の扱い方
  9. まとめ

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歯医者・歯科医院の集客が伸び悩む主な原因

歯医者・歯科医院の集客が伸び悩む主な原因

来院数の減少は、医院の側だけに理由があるとは限りません。来院数が減る背景には、商圏内の医院数の変化、他院との違いの伝わりにくさ、患者が医院を探す経路の変化といった複数の要因が重なっている場合があります。
まずは、歯医者・歯科医院の集客が伸び悩む主な原因について解説します。

周辺に歯科医院が増えて患者が分散している

人口が流入している地域や再開発が進む地域では、近隣に新規開業が続くこともあります。
ただし、全国で活動している歯科診療所は2024年10月1日時点で66,378施設あり、前年から440施設減少しています※。

そのため、単に歯科診療所が増えているということではなく、商圏内の医院数が増えると、これまで自院に通っていた患者の一部がより近い医院や通いやすい医院へ移る場合があるのです。そのため、自院の患者数に影響が出ている可能性があります。

※参照:厚生労働省「令和6(2024)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」

他院と比べて自院の強みが伝わりづらい

自院が「丁寧な説明」「痛みの少ない治療」といった表現だけを掲げている場合、同じ表現を用いている医院が周辺にあると、違いが伝わりにくくなる場合があります。何を得意としているのか、どのような悩みに対応できるのかを、診療内容や体制の形で具体的に示す必要があります。

ただし医療機関の広告には、医療法にもとづく規制があります。他院より優れているとする表現(比較優良広告)は禁止されているため、他院を引き合いに出さずに自院の特徴を説明するよう工夫しましょう。

ネットで歯科を探す患者に見つけてもらいにくい

「地域名 歯医者」のように検索した患者に対して、Googleは検索結果や地図上に近隣の医院を表示します。Googleは、この表示順位を決める主な要素として関連性、距離、知名度の3つを挙げていて、ビジネス情報を充実させて最新の状態に保つことでランキングに影響する可能性があると公表しています。

そのため、Googleビジネスプロフィールに登録していない場合や、登録していても診療時間や休診日が古いままの場合、患者が必要な情報を確認しにくくなる場合があります。ホームページを持っていても、地図上の情報と電話番号や診療時間が食い違っていると、患者が判断に迷う要因になる可能性があるため、各媒体での情報統一も重要と言えます。

※参照:Google「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」

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歯科医院の集客・増患対策を進める手順

歯科医院の集客・増患対策を進める手順

集患の取り組みは、自院の方向を決めてから商圏を調べ、予算の範囲で優先順位をつけて実行し、結果を記録して見直す流れで進めます。ここでは歯医者・歯科医院の集患を進める基本的な流れを説明します。

自院の強みと増やしたい患者層を決める

まず、直近1年の来院記録から、実際に来ている患者の年代、居住エリア、主な診療内容を書き出します。そのうえで、増やしたい層を1つか2つに絞り、顧客ニーズと自院の強みが一致する要素を洗い出してアピールポイントを検討しましょう。

▼増やしたい患者層ごとにアピールしやすい強みの例

​​​増やしたい患者層​​​伝えやすい強みの例​
小児や子育て世帯土曜診療、キッズスペース、親子で受診できる体制
働く世代平日夜間の診療、Web予約、当日枠の有無
高齢の患者や通院が難しい方バリアフリー、義歯への対応、訪問診療の可否
自費診療を検討する層治療の選択肢と費用の示し方

商圏と競合を調べて集客方法を選ぶ

商圏は、患者が通える距離から決めましょう。調べておく項目は次のとおりです。

  • 半径1〜2キロメートル圏内の歯科医院数と、それぞれの診療内容
  • 周辺の人口構成(住宅地か、オフィス街か、学校や施設が多いか)
  • 最寄り駅やバス停からの経路、駐車場の有無と台数
  • 近隣医院の診療時間(自院だけが開いている曜日・時間帯があるか)

住宅地ではポスティングや看板が商圏と重なりやすく、駅前や乗り換え客の多い立地では検索とGoogleマップから来院につながりやすい場合があります。

予算に合わせて優先順位を決めて集患施策を実行する

ターゲットと商圏が設定できたら、まずは無料または低額で整備できる集客施策から着手してみましょう。反応を見ながら費用のかかる手段を足すことで、無駄の少ない運用をめざせるでしょう。

▼予算に合わせて優先順位を決める3ステップ

  1. Googleビジネスプロフィールの登録と情報の更新、ポータルサイトの無料掲載、院内掲示の見直し
  2. 検索連動型広告、ポスティング、ポータルサイトの有料プラン
  3. ホームページの新規制作またはリニューアル、Web予約の導入、看板の設置

来院経路を記録し変化を見ながら改善する

どの集客方法から何人が来院したのかを記録していないと、患者数が増減した理由を把握しにくくなります。施策の影響力を判断するためにも、週ごとや月ごとで次の項目を記録しましょう。

  • 新患数とその来院経路(何を見て来院したか)
  • 再来院した患者の数
  • 予約のキャンセル数と、分かる範囲での理由
  • 手段ごとにかけた費用

たとえば3ヶ月から6ヶ月分の記録がそろってから見直すと、月ごとの患者数の増減と取り組みの影響を切り分けやすくなります。どの集客方法からの来院が増えたのか、費用をかけても来院につながっていない方法がないかを検証することで、今後継続する方法や見直す方法を判断しやすくなります。

歯医者・歯科医院の集客方法5選と費用相場【オンライン】

オンラインの手段は、無料で整備できるもの、初期の制作費がかかるもの、配信量に応じて費用が変わるものに分かれます。

▼オンラインの集客方法と費用の目安

集客方法費用相場​​反応が出るまでの目安​
ポータルサイト掲載無料から月額数万円程度数週間〜3ヶ月
自社ホームページ初期費用10万円から100万円以上
月額の運用費5,000円から3万円程度
3ヶ月〜1年
Googleビジネスプロフィール0円数週間〜3ヶ月
検索連動型(リスティング)広告1日の平均予算に応じた変動費
(例:1日1,000円に設定した場合、1ヶ月の費用の上限は30,400円)
数日〜1ヶ月
SNS運用0円(運用の時間が必要。広告出稿は別途)3ヶ月〜1年

※2026年7月 NTTタウンページ調べ。費用は各サービス・制作会社が公表する目安です。本記事に記載の金額は、特記のない場合は税込価格の目安として統一して掲載しています。正確な金額は各サービス・制作会社の見積もりでご確認ください。反応が出るまでの目安は一般的な傾向であり、地域・診療内容・投下量によって変わります。
※本文中で紹介している「医療広告ガイドライン」とは、厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」を指します。

ポータルサイト掲載

ポータルサイト掲載は、歯科医院を探している患者が地域や診療内容で絞り込める媒体に、自院の情報を載せる方法です。歯科や医療に特化した検索サイトと、業種を問わず事業所情報を掲載できるサイトの2種類があります。

歯科に特化したサイトでは、診療内容、設備、診療時間などの条件で比較されるため、掲載する情報が不足していると、比較の対象に残りにくくなる場合があります。料金は無料掲載から月額制の有料プランまで幅があります。

なお、ポータルサイトへの掲載も医療広告の対象になります。掲載する診療内容や表現が虚偽広告や誇大広告にあたらないかを、掲載前に確認しておく必要があります。

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自社ホームページ

自社ホームページは、診療時間、診療内容、費用、院内の様子、アクセスといった判断材料をまとめて示せるツールです。SNSやポータルサイトと比べて掲載できる情報量やページ構成の自由度が高く、診療内容ごとに詳しい説明ページを設けたり、写真やデザインを通じて院内の雰囲気や医院の特徴を伝えたりできる点が特徴です。
また、Web予約への導線やよくある質問、医師・スタッフの紹介なども、自院の目的に合わせて配置できます。

制作費用は、テンプレートを使う場合とオリジナルで作る場合で幅があり、数十万円から数百万円以上かかるケースまでさまざまです。ページ数、写真や動画の撮影、Web予約システムの組み込みの有無で変わるため、複数社から見積もりを取って比較しましょう。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールは無料で登録でき、Google検索やGoogleマップ上に医院の情報を表示できます。整えておく項目は次のとおりです。

  • 医院名、住所、電話番号(ホームページの表記と一致させる)
  • 診療時間と、祝日や年末年始などの特別営業時間
  • カテゴリ(歯科医院、小児歯科、矯正歯科など該当するもの)
  • 院内と外観の写真
  • 提供している診療内容

また、Googleビジネスプロフィールには、利用者が口コミを投稿できる機能があります。口コミへの返信には、その事業者本人であることをGoogleに確認してもらう手続き(オーナー確認)が必要とされているため、登録後の確認手続きまで済ませておきましょう。

検索連動型(リスティング)広告

検索連動型広告は、「地域名+歯医者」「地域名+インプラント」のように、受診を検討している患者が使う語句に対して広告を表示する方法です。表示された時点では費用が発生せず、クリックされたときに費用がかかります。
たとえばGoogle広告では、キャンペーンごとに1日の平均予算を設定します。日によって費用が平均予算を上回ることも下回ることもありますが、1日の費用の上限(多くのキャンペーンで1日の平均予算の2倍)と、1ヶ月の費用の上限(多くのキャンペーンで1日の平均予算の30.4倍)が設けられていると公表されています。

リスティング広告も医療広告ガイドラインの対象になり、媒体側の審査内容によってはホームページには掲載できる内容でも広告文には使えない場合があるため、媒体側の審査基準も確認する必要があります。

※参考:Google広告「1日の平均予算について」

SNS運用

SNSは、院内の様子やスタッフの雰囲気、日常的な口腔ケアの情報を継続して発信できる媒体です。写真や短い動画で伝えやすく、受診前の不安を和らげる材料にもなる場合があります。

ただし、投稿を続けるには時間がかかるため、診療の合間に撮影できる範囲を決め、投稿の頻度を無理のない水準に設定しましょう。患者が写り込む写真は本人の同意を得た範囲に限り、治療内容や効果に触れる投稿は医療広告の対象になる点にも注意してください。

歯医者・歯科医院の集客方法3選と費用相場【オフライン】

歯科医院は通院が前提となるため、オフラインは商圏と重ねやすい手段として位置づけられます。

▼オフラインの集客方法と費用の目安

集客方法費用相場​​反応が出るまでの目安​
看板・屋外広告制作・設置費で数万円から数十万円、掲出場所を借りる場合は別途3ヶ月〜1年
チラシ・ポスティング配布単価1枚あたり3円から十数円程度(別途、印刷費とデザイン費)数日〜1ヶ月
地域イベント事業ごとに異なり、資材費などの実費が中心3ヶ月〜1年

※2026年7月 NTTタウンページ調べ。費用は各サービス・制作会社が公表する目安です。本記事に記載の金額は、特記のない場合は税込価格の目安として統一して掲載しています。正確な金額は各サービス・制作会社の見積もりでご確認ください。反応が出るまでの目安は一般的な傾向であり、地域・診療内容・投下量によって変わります。
※本文中で紹介している「医療広告ガイドライン」とは、厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」を指します。

看板・屋外広告

医院の外観に設置する看板や、最寄り駅からの経路に置く案内看板は、通りがかる人に医院の場所を伝える役割を持ちます。設置にあたっては、屋外広告物法の対象になります。都道府県、指定都市、中核市などが屋外広告物条例を定めて規制を行っており、設置場所や大きさによっても扱いが変わるため、制作前に自治体の屋外広告物の担当窓口へ確認しましょう。

また、限定解除の対象として挙げられているのは、ホームページなど患者が自ら求めて入手する媒体です。看板は挙げられていないため、看板に載せる内容は広告可能事項の範囲にとどめます。

※参考:国土交通省「屋外広告物制度の概要」

チラシ・ポスティング

ポスティングは、配布するエリアを住宅地や集合住宅の単位で絞れる手段です。歯科医院の商圏と重ねやすく、開院やリニューアル、診療時間の変更を知らせる場面で使われます。
配布単価は、1枚あたり3円から十数円程度とされ、部数、地域、配布方法、チラシのサイズによって変わります。この単価に印刷費とデザイン費が加わりますが、地域差があるため、対応エリアの事業者から見積もりを取って確認しましょう。

地域イベント

地域の健康まつりなど、地域住民向けのイベントへの参加は、地域で顔が見える関係をつくる機会になります。なお、学校や保育園での歯科保健指導、自治体の健診事業への協力は、地域医療への貢献を目的とした活動であり、集患の手段として実施するものではない点に留意します。
歯科医師会や自治体が主催する事業に参加する形が一般的なため、まずは所属する歯科医師会の事業予定を確認してみましょう。

【課題別】歯科医院の集客の進め方

​​自院の悩み​想定される原因​主な対処法
①新患が来ない・商圏の患者に医院の存在が届いていない
・候補に挙がっても選ばれていない
Googleビジネスプロフィール、ホームページ、ポータルサイト、看板
②来院しても再来院につながらない・次回来院の案内が仕組みになっていない
・中断した患者への連絡経路がない
治療終了時の予約案内、定期検診の案内、来院体験
③予約が埋まらない・キャンセルが多い・予約を受け取れる時間帯が限られている
・予約の変更手段がない
Web予約、電話対応、来院前のリマインド

ここからは課題別で対処法を絞って対策を紹介します。自院の状況に近いものから順に着手して、施策ごとの反応を確認することで、どの施策が適切なのか判断してみてください。

新患が来ないケース:見つけてもらう×選んでもらう

新患が増えない状態は、そもそも候補として見つかっていない場合と、見つかってはいるが選ばれていない場合に分かれます。この2つは似ているようで、打ち手が異なります。

見つかっているかどうかは、実際に「地域名 歯医者」で検索し、自院が地図や検索結果に表示されるかを確認します。表示されていない場合は、狙いたいキーワードで自院のサイトやGoogleビジネスプロフィール情報が認識されていないということなので、掲載内容を見直す必要があります。

また、表示されているのに新患が増えていない場合は、選ばれる段階でつまずいている可能性があります。表示された情報のうち、診療時間、休診日、アクセス、写真、口コミなどが判断材料になると考えられるため、商圏の患者層を踏まえて、情報の掲載順を検討します。

▼切り分けた結果ごとの着手先

状態確認する箇所​​費用のかかり方​
検索・地図に表示されていないGoogleビジネスプロフィールの登録と更新、ポータルサイトへの掲載、看板の見直し0円から
(登録と掲載は無料の範囲で対応可能。看板の変更は制作費が必要)
表示されているが新患が増えないホームページの初診向け情報、写真、口コミへの案内、Web予約の導入制作費または改修費が必要

来院しても再来院につながらない:再訪への仕組みづくり

治療が終わった患者が次に来院しない状態は、案内が仕組みになっていないことが原因になっている場合があります。
厚生労働省による歯科疾患実態調査では、過去1年間に歯科検診(健診)を受診した人の割合は63.8%でした。受診の機会としては「(かかりつけ)歯科医院での定期的な検診(健診)」が55.7%で最も多くなっています(いずれも被調査者全体に占める割合)※。

対処法としては、治療終了時にその場で次回の予約を取る運用と、一定期間が過ぎた患者へ案内を送る運用があります。いずれも大きな初期費用をかけずに始められますが、案内の送付方法によっては郵送費などが発生します。

※参考:厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査」

予約後のキャンセルが多い:リマインド体制の見直し

予約は取れていてもキャンセルが多いという場合は、予約から来院までの期間と、来院前の連絡の有無を確認します。
前日または当日朝の連絡を仕組みにしておくことは、無断キャンセルを減らすための方法の1つです。あわせてキャンセルの理由を収集しておくと、時間帯や診療内容の偏りを把握しやすくなります。

歯科医院の集客に重要なチェックポイント

歯科医院の集客に重要なチェックポイント

歯科医院の集客では、広告や媒体への掲載に費用をかける前に、患者が予約に進むまでの流れを整えておくことが大切です。
自院の特徴が分かりやすく伝わっているか、商圏の患者層に合った情報を示せているか、初診患者が必要な情報を確認して予約まで進めるかなど、集客の土台となるチェックポイントを整理します。

自院の強みを一言で表す共通のキャッチコピーを作る

自院の特徴を一言で表すキャッチコピーを決めると、患者が「どのような医院なのか」を短時間で把握しやすくなります。ホームページやGoogleビジネスプロフィール、SNSなど、すべての媒体で同じ言葉を使うことで、自院の特徴を一貫して伝えられます。

作るときの基準

  • 診療内容や体制など、事前に確認できる事実にもとづくこと
  • 他院と比較して優れているとする表現を使わないこと
  • 「必ず治る」「絶対に痛くない」など、効果を保証する表現を使わないこと

医療広告では、他院より優れているとする比較優良広告や、事実を誇張した誇大広告が禁止されているので、ガイドラインを守った表現で作成してください。

商圏の患者層に合わせて診療内容の見せ方を整える

同じ診療内容でも、商圏の患者層によって押し出したほうが良い情報は変わります。

  • 子育て世帯が多い住宅地:小児歯科への対応、土曜診療、ベビーカーで入れるかどうか
  • 単身者や働く世代が多い地域:平日夜間の診療、当日予約の可否、駅からの経路
  • 高齢化が進む地域:バリアフリー、義歯への対応、訪問診療の可否

商圏で多くを占める層に向けた情報を上に置くと、患者が必要な情報にたどり着きやすくなります。

初診患者が知りたい情報を優先してホームページを組み立てる

初診患者の多くが不安に思うのは、継続的に通えるかどうか、そして求めているような治療が受けられるかどうかと言えます。そのため、以下のような情報を事前にホームページに掲載しておくことで、不安を軽減させることにつながる可能性があります。

  • 診療時間と休診日
  • 所在地とアクセス、駐車場の有無
  • 電話番号とWeb予約の入口
  • 対応している診療内容
  • 初診時の流れと所要時間の目安
  • 自費診療の費用(該当する場合)

さらに、こうした情報を確認した患者が、そのまま予約へ進める導線も整えておきましょう。特にスマートフォンでは、電話番号やWeb予約の入口が見つけやすく、画面を大きく動かさなくても予約手続きへ進めるかを確認します。

電話受付が難しい時間帯にWeb予約を活用する

Web予約を導入すると、診療時間外や診療中に届いた予約を後から確認できます。一方で、受付対象や予約枠、変更・キャンセルの方法などを決めないまま運用を始めると、患者からの予約内容をどのように扱うかが曖昧になる可能性もあります。
導入前に受付ルールや確認方法を整理しておくことで、予約を受けた後の対応まで含めて運用しやすくなります。

導入するときに決めておく項目

  • Web予約で受け付ける診療内容の範囲(初診のみ、定期検診のみなど)
  • 予約が入ったときの通知先と、確認するタイミング
  • 予約枠を公開する範囲(何日先まで開けるか)
  • キャンセルと変更の受付方法

口コミへの対応方法を整える

Googleビジネスプロフィールやポータルサイトに寄せられた口コミを、ホームページからも確認しやすい位置に案内しておくと、患者が情報をたどりやすくなります。
ただし、寄せられた口コミも医療広告ガイドラインの対象です。治療内容や効果に関する患者の体験談を、自院への受診を誘引する目的で自院のホームページに掲載する行為は禁止されています。

口コミ投稿をお願いする場合は、治療終了時に口頭で案内する、投稿ページのQRコードを記載したカードを渡すといった方法があります。特典や割引を条件にした依頼は医療広告ガイドライン違反になるため禁止されています。
また、届いた口コミには、内容にかかわらず事実関係を確認したうえで返信する運用を決めておくと、どんな口コミにも対応できる体制作りにつながるでしょう。

歯科医院の集客につなげる再来院・リピーター対策

  1. 治療終了時に次回の予約を促す
  2. 来なくなった患者へ定期検診の案内を送る
  3. 待ち時間や受付対応などの来院体験を見直す
  4. 自費診療の選択肢を患者目線で案内する

新患を増やす取り組みとあわせて、すでに来院した患者に再び来てもらう仕組みも集客に関わる要素です。

治療終了時に次回の予約を促す

たとえば、「3ヶ月後に状態を確認しましょう」と口頭で伝えるだけでなく、その場で日時を決めるところまで進めると、患者側もスケジュールを把握しやすくなります。

▼伝える内容

  1. 次回に行う内容(クリーニング、経過の確認など)
  2. 目安となる間隔と、その理由
  3. 所要時間

清掃や検診の適切な間隔は口腔内の状態によって異なるため、その患者の状態にもとづいて説明する形にします。

来なくなった患者へ定期検診の案内を送る

しばらく来院がない患者へ案内を送ることは、再来院につながる余地があります。前述の歯科疾患実態調査でも、受診の機会としては、かかりつけ歯科医院での定期的な検診が最も多くなっています。
案内を送るためにも、以下の項目は詳細に記録しておきましょう。

  • 最終来院日とそのときの治療内容
  • 中断している治療の有無
  • 連絡手段の希望(はがき、メール、LINE、電話)

送る時期は、前回の治療内容や次回の目安に合わせ、最終来院から3ヶ月から6ヶ月を目安に設定する方法があります。文面は、来院を強く促す表現よりも、前回からの経過期間と定期的な確認の意義を伝える内容にとどめます。

待ち時間や受付対応などの来院体験を見直す

予約時間から待たされた、説明がわかりにくかった、会計に時間がかかったといった点は、患者が口に出さないまま次回の来院をやめる要因になり得ます。
以下のような情報から改善が必要な箇所を整理し、予約枠や受付対応、案内方法などの見直しにつなげましょう。

  • 診療内容ごとの実際の所要時間を測って予約枠の設定を見直す
  • Googleなどに投稿された口コミやSNS上の書き込みも確認する
  • 待ち時間や受付対応、説明などについて患者がどのように感じているかを観察する

自費診療の選択肢を患者目線で案内する

自由診療を検討している患者にとって、希望する治療を受けられるか、費用や治療期間がどの程度かは、歯科医院を選ぶ際に確認したい情報の一つと言えます。そのため、集客の観点でも、自院で対応している自費診療の内容をわかりやすく案内し、来院前に比較・検討できる状態を整えておくことは重要です。

▼記載しておきたい内容

  • 保険診療との違い(機能、見た目、耐久性)
  • 費用(税込か税抜かを明記し、標準的な金額の幅を示す)
  • 治療期間と回数
  • 主なリスクと副作用
  • その治療を選ばない場合の選択肢

ホームページやパンフレットで自費診療の内容を掲載する場合は、広告可能事項の限定解除の要件を満たす必要があります。
要件は4つあり、患者が自ら求めて入手する情報を表示する媒体であること、問い合わせ先を記載するなど患者が内容を照会できるようにすること、自費診療の治療内容と標準的な費用、治療期間および回数を示すこと、主なリスクと副作用を示すことが求められます。

※参考:厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」

歯科医院の集客で注意したい医療広告のルール

広告に該当するかどうかは、受診を誘引する意図があるか(誘引性)、医業・歯科医業を提供する者や医療機関の名称が特定できるか(特定性)、医業・歯科医業または病院・診療所に関する内容か、の3つを満たすかどうかで判断されます。
ホームページ、ポータルサイトへの掲載、チラシ、看板、SNSなどでの情報発信は、いずれもこの3つを満たす場合は医療広告規制の対象になります。

※以下の内容は厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」を参考にしています。

医療広告ガイドラインで禁止されている表現

医療広告ガイドラインでは、次のような広告が禁止されています。

  • 虚偽広告:事実と異なる内容(例:絶対安全な手術、必ず成功する治療)
  • 比較優良広告:他院より優れているとする内容(例:地域で一番、日本有数の実績)
  • 誇大広告:事実を誇張した内容
  • 患者の主観にもとづく体験談
  • 治療の効果に関する治療前後の写真(一定の要件を満たさないもの)
  • 公序良俗に反する内容
  • 品位を損ねる内容(例:費用の過度な強調、キャンペーンの過度な宣伝)

厚生労働省の事例解説書では、絶対安全な手術は医学上あり得ないため虚偽広告として取り扱うこと、治療後に定期的な処置が必要であるにもかかわらず短期間ですべての治療が終了するとする表現も虚偽広告として取り扱うことが示されています。
また、「日本一」「No.1」「最高」など、客観的な事実の有無にかかわらず他の医療機関と比較して優良であることを示す表現は、比較優良広告に該当するおそれがあります。なお、これらの規制は、費用を支払って第三者の媒体に掲載する広告や広告的な表示にも適用されます。

ビフォーアフター写真や口コミ・体験談の扱い方

第三者の口コミサイトへの患者の投稿そのものは、医院が費用を負担して掲載を依頼するなどの誘引性がなければ広告に該当しないとされています。ただし、医院にとって有利な内容だけを抜粋して載せると誇大広告に該当するとされています。

治療前後の写真は、限定解除の要件を満たす場合に限り掲載できますが、写真ごとに治療内容、費用、治療期間と回数、主なリスクと副作用を併記する必要があります。注記を1行添えるだけでは足りず、治療内容、標準的な費用、治療期間および回数、主なリスクと副作用を、写真ごとに記載する必要があります。

また、限定解除が適用されるのは、患者が自ら求めて入手する情報に限られます。ガイドラインが挙げているのはホームページ、メールマガジン、患者の求めに応じて送付するパンフレットなどで、バナー広告や、検索サイトに費用を支払って検索結果の上位に表示させたものは対象外とされています。看板やチラシは挙げられていないため、広告可能事項の範囲にとどめます。

歯科医院の広告規制については、こちらの記事でも解説しています。
歯科広告で守るべき医療広告ガイドライン|媒体の選定方法と費用相場

まとめ

歯科医院の集患は、悩みから原因を切り分け、無料で整備できる箇所から順に手を入れる流れで組み立てられます。
商圏は通院できる範囲から決め、その範囲の患者層に合わせて診療内容の見せ方を整えると伝わりやすくなると言えます。
加えて、自院に合った集客方法を見つけるためには、来院経路を定期的に記録しておくことも重要です。何が結果につながったのかを切り分けやすくなるため、本格的に集客をスタートする前に計測体制も整理しておきましょう。

※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。


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