宮古市で広告を出すには? 種類・費用相場と選び方を解説

最終更新:2026年10月

宮古市で広告を出すには? 種類・費用相場と選び方を解説

宮古市で出せる広告はオンライン・オフラインの双方にあり、宮古駅周辺の店舗か国道沿いのロードサイド店かによっても、候補になる媒体が変わります。
この記事は、宮古市内で利用できる広告媒体の費用と反応の目安を、自治体や媒体社の公表情報にもとづいて解説しています。

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宮古市で使えるオンライン広告の種類

宮古市で使えるオンライン広告の種類

オンライン広告は、表示回数やクリック数といった数値データを取得できるため、出稿後に数値を見ながら調整しやすい点が特徴です。媒体によっては配信するエリアや興味関心で対象を細かく設定できるため、限られた予算の中で、対象とする層へ情報を届けたい場合の選択肢になります。

宮古市は盛岡市から国道106号・三陸沿岸道路で結ばれた沿岸部の市で、市街地から周辺集落まで市域が広がっています。エリアを指定して配信できるオンライン広告は、こうした広い市域のなかで届け先を絞りたい場合に扱いやすい媒体といえます。
ここでは代表的な5つのオンライン広告をご紹介します。

リスティング広告

リスティング広告は、「宮古市 ○○」のような検索キーワードに連動して、検索結果の上部などに表示される広告です。利用先や訪問先を具体的に探している人に広告を表示できるため、地域名と業種・目的を組み合わせて配信できます。

宮古市で活用する際は「宮古駅」や「浄土ヶ浜」など、利用者が訪問先として認識している地名・施設名をキーワードに取り入れる方法があります。たとえば飲食店や宿泊施設、観光関連事業者では、「宮古駅 海鮮」「浄土ヶ浜 宿泊」「宮古市 観光」「浄土ヶ浜 サッパ船」など、自社サービスと地域名を組み合わせたキーワードが想定されます。

クリックされたときに料金が発生する仕組みが基本で、日額を設定して運用できます。まずは自社の業種と「宮古市」「宮古駅」「浄土ヶ浜」などを組み合わせたキーワードから小さく始め、キーワードごとの反応を確認しながら配信範囲を調整します。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠にバナー画像や動画で表示される広告です。検索する前の段階の人にも表示できるため、店名やサービスをまだ知らない層への認知獲得に活用できます。
宮古市の資料では、人口密度の高い地区として宮古駅前から県道宮古岩泉線沿いの末広町・和見町・保久田・五月町周辺などが挙げられており(2015年国勢調査時点)、店舗面積1,000平方メートル以上の大規模小売店舗はすべて宮古地区に立地しているとされています。

市の総面積は1,259.15平方キロメートルと県内最大である一方、約92%を森林が占め、人家は海岸沿いや河川沿いの平地に集まっています。人と店舗がどこに分布しているかは、配信エリアを設定する際の判断材料になります。

※参考:宮古市「都市計画マスタープラン 第2章 現況と課題」

SNS広告

SNS広告は、Instagram・X(旧Twitter)・LINEなどのタイムラインに表示される広告です。写真で雰囲気を伝えやすく、飲食・美容・宿泊・レジャーなど、見た目で内容が伝わる業種で活用されています。年齢・地域・興味関心での絞り込みができるため、宮古市とその周辺に住む特定の層へ届けたい場合の選択肢になります。

宮古市では、毎年9月中旬に「みやこ秋まつり」が開催され、宮古駅前や末広町通りなどで、船山車と手踊りのパレード、出店、ステージ企画が行われています。こうした地域イベントの開催時期に合わせて、飲食店や宿泊施設、観光施設が会場周辺の情報や限定商品を写真・動画で発信する方法もあります。

静止画に加えて、船山車の運行や手踊り、会場の様子などを動画で見せる広告も考えられます。みやこ秋まつりではYouTubeによる生配信も行われており、宮古市のイベント情報が動画でも発信されています。広告を出す際は、開催日や会場、営業時間、交通規制など、来訪前に確認される情報を画像や動画とあわせて掲載すると、来訪前に必要な情報を確認してもらうための手段として活用できます。

※参考:岩手県宮古市「みやこ秋まつり」

Googleローカル検索広告

Googleローカル検索広告は、地図アプリ上や検索結果のローカル枠に自社の情報を表示する広告です。この枠には無料で表示される部分と広告枠があり、順位の決まり方が異なります。
無料の部分について、Googleは「関連性」「距離」「知名度」の3つを要素として挙げており、距離が含まれるため、宮古市内で検索した場合、市内の事業者が候補として表示されやすくなります。こうした無料枠での表示を意識してプロフィール情報を整える取り組みは、MEO(Map Engine Optimization=Googleマップ上で 店舗情報を見つけてもらいやすくするための取り組み) と呼ばれています。

広告枠の掲載位置は「広告ランク」で決まり、入札単価に加えて広告とランディングページの品質、ユーザーの所在地などが算出に含まれます。
入札単価が低くても関連性が高ければ順位が上がる場合があるとされており、予算だけで決まる仕組みではありません。営業時間・カテゴリ・写真・クチコミといったプロフィール情報の整備は、どちらの枠でも前提になるとされています。

ポータルサイト

ポータルサイトへの掲載は、地域や業種の情報が集約されており「地域名×業種」で探している人の目に触れる場所が増えるため、自社サイトやSNSをまだ見ていない層にも事業内容や対応エリアを伝えられる可能性があります。
宮古市の事業者が掲載できる媒体としては、全国規模の店舗情報ポータルであるiタウンページや、無料から掲載できるエキテンなどが挙げられます。加えて、岩手県内で折込チラシをWeb公開している「チラシ天国」岩手版は、チラシ掲載プランのほかにバナー広告枠も扱っており、掲載期間は1ヶ月から1年まで選べる形態です。

宮古市を含むエリアで掲載する場合は、自社の商圏とエリア区分が合っているかを事前に確認しておくと、掲載条件や対象エリアを確認しやすくなります。

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宮古市で使えるオフライン広告の種類

宮古市で使えるオフライン広告の種類

オンライン媒体が広がった現在でも、配布エリアや設置場所を選べるオフライン広告は、地域に根ざした集客方法の一つです。ここでは宮古市内で利用できる7つの媒体をご紹介します。

折込チラシ

折込チラシは新聞に挟んで配布するため、エリアを絞って地域の世帯に紙で届けられる媒体です。紙が手元に残りやすく、開店・リニューアルの告知や特売の案内などに使われています。

岩手県内の折込は、岩手日報社系列の岩手日報アド・ブランチ株式会社が県内全域の配送網を持って取り扱っています。同社の折込エリアマップでは宮古市が「宮古市A」「宮古市B」に区分されており、宮古市A は釜石市・上閉伊郡・下閉伊郡Aと、宮古市Bは遠野市・下閉伊郡Bと同じ区分にまとめられています。配布範囲を検討する際は、この区分と自社の商圏が重なっているかを確認しておくと、目的にあった配布枚数を決めやすくなります。

また、宮古市の世帯数は22,112世帯(2026年7月現在の情報)とされており、市全域に配るか地区を絞るかで必要枚数と費用が大きく変わります。申し込みは新聞社に直接ではなく、折込を取り扱う事業者が窓口になる場合があります。料金は部数・仕様・エリアによって変わるため見積もりでの確認が必要です。
なお、同社は折込チラシの一部をアプリ「いわぽん」でも配信しており、紙の折込とデジタルでの閲覧を併用する形も選べます。

※参考:岩手日報アド・ブランチ株式会社「折込エリアマップ」、宮古市「宮古市の人口・世帯数(2026年度)」

新聞広告

新聞広告は紙面に掲載される媒体で、周年の告知や採用、行政との連携事業など、事業の姿勢を伝えたい場面で利用されています。
岩手県では県紙である岩手日報の発行部数が県内で最も多く、岩手日報社の公表情報によると発行部数は16万5000部(2024年5月時点)で県内トップシェアとされています。宮古市を含む沿岸部も配達網の対象で、宮古市だけでなく山田町や岩泉町といった近隣まで届く点が、広域から集客したい事業者にとっての判断材料になります。なお、2026年7月時点では夕刊を休刊し朝刊のみの発行です。

紙面広告は全面での掲載になると費用が大きくなりやすいため、予算が限られる場合は雑報や小枠といった小さいサイズから検討する方法や、折込と組み合わせる方法があります。掲載料金は枠のサイズや掲載位置によって変わるため、岩手日報社の広告窓口や取り扱い代理店への確認が必要です。

※参考:岩手日報社「広告料金」

フリーペーパー・地域情報誌

宮古市の規模では専業の紙のフリーペーパーは限られており、地域情報の発信手段として折込チラシなどが活用されています。そのため、この分野ではデジタルの地域情報媒体も広告掲載先の選択肢になります。
前述のチラシ天国はその代表例で、新聞折込やポスティングで配布されたチラシ、手作りのPOPや求人広告などの画像データをWeb上に公開する仕組みです。掲載プランは複数用意されており、紙で配ったチラシをそのままWeb側にも掲載する使い方も可能です。
いずれの媒体を使う場合も、掲載前に配布範囲や閲覧エリアの区分を確認し、想定する商圏と掲載範囲が合っているかを確認しておくとよいでしょう。

※参考:チラシ天国「当サイトについて」

交通広告

交通広告は、決まったルートを通る人に繰り返し表示できる媒体で、通勤・通学経路沿いの店舗や、時間をかけた認知づくりに使われています。たとえば、宮古駅は三陸鉄道リアス線の運行上の拠点にあたり、JR山田線と岩手県北バスも発着する市内の交通結節点です。三陸鉄道リアス線は総延長163キロメートルを結ぶ路線で、通勤・通学の利用に加えて観光での来訪者も乗車します。広告枠としては車内の中づり広告や額面広告、駅ばりポスターがあり、枠数や料金は取り扱い窓口への確認が必要です。

バス広告については、岩手県北バスが公式サイトで広告メニューを公開しており、車体広告・ラッピングバスと、車内ポスター・車内ステッカー・車内放送による音声広告が用意されています。全面ラッピングは制作費・施工費を含めると費用が大きくなりやすいため、予算が限られる場合は車内ポスターや車内放送といった小さい枠から検討する方法があります。
盛岡市と宮古市を結ぶ106特急バスは所要時間が約1時間40分と、JR山田線(約2時間10分)より短く、市外との行き来にも使われる路線です。市外からの来訪者との接点を意識する場合は、こうした路線の車内枠も候補に入ります。

▼宮古市で検討できる交通広告の例

媒体想定される用途
三陸鉄道 中づり広告・額面広告乗車中の時間を使った訴求。通勤・通学の利用者と観光での来訪者の双方との接点づくり
三陸鉄道 駅ばりポスター掲出駅を指定した、駅の利用者への訴求
岩手県北バス 車内ポスター・車内放送乗車中の利用者への訴求。路線沿線の生活者との継続的な接点づくり
岩手県北バス 車体広告・ラッピングバス運行ルート沿いの通行者・沿道への広域的な認知づくり

※参考:岩手県北バス、三陸鉄道

屋外広告・看板

屋外広告や看板は、掲出場所を通る人に継続して表示できる媒体です。国道45号・国道106号・三陸沿岸道路の沿線には店舗が並ぶ区間があり、通行する人の目に触れやすい場所が候補になります。
一方で、岩手県は盛岡市・陸前高田市・平泉町を除く県全域を屋外広告物規制区域に指定しており、宮古市もこの対象に含まれます。規制区域は景観上の特性によって区分され、区分ごとに広告物の種類や目的別の基準が定められているため、掲出予定地がどの区分にあたるかを最初に確認する必要があります。宮古市の相談窓口は沿岸広域振興局土木部 宮古土木センター管理課(宮古市五月町1-20/0193-64-2221)です。
許可申請には手数料がかかり、2025年4月1日から改定されています。

表示面積手数料
1平方メートルまで600円
1平方メートル超~3平方メートルまで1,100円
3平方メートル超~6平方メートルまで1,700円
6平方メートル超~10平方メートルまで2,200円
10平方メートル超2,200円 +10平方メートルを超える 5平方メートルごとに750円 を加算

またネオンや照明装置がある場合は、算定額に5割相当額が加算されます。納付は岩手県収入証紙で行います。加えて、広告物の高さが4メートルを超える場合は建築確認、道路上に設置する場合は道路占用許可、農地に設置する場合は農地転用許可が別途必要になります。
申請後に許可が下りず設置できない事態を避けるため、県は申請前の事前相談を案内しています。設置を業者に依頼する場合は、岩手県の屋外広告業登録を受けている事業者かどうかも確認しておくと、手続きの見通しを立てやすくなります。

※参考:岩手県「02 屋外広告物の許可申請」

店舗・施設内広告

店舗・施設内広告は、商業施設や集客施設の内部に掲出する広告を指します。すでにその場所へ足を運んだ人に向けて表示できるため、来店直前の告知や、関連する店舗やサービスへの誘導を目的とした使い方がされています。

宮古市では、いわて生協が運営するマリンコープDORAのような商業施設のほか、道の駅みやこシートピアなあどや道の駅たろうといった、市外からの来訪者が立ち寄りやすい施設があります。近隣の生活者を狙うのか、市外からの来訪者を狙うのかで適した施設が変わるため、掲出場所を決める前に、狙う層がどの施設に集まるかを整理しておくことが大切です。
掲出枠の有無や料金は施設ごとに異なり、公表されていない場合もあります。検討する際は、各施設の運営者への直接の確認が必要です。

自治体・公共媒体

自治体・公共媒体は、市の広報紙や公式ホームページに広告を掲載できる媒体です。掲載にあたっては市の要綱にもとづく審査があり、地域への告知や事業内容の周知などを目的として利用されています。

宮古市では「広報みやこ」に有料広告枠が用意されています。募集は年4期に分かれており、1回の申し込みで1期(3号分)の掲載となります。期ごとに締切が設けられています。また、宮古市公式ホームページのバナー広告は、トップページ下段に6枠が用意されています。申込枠が広告枠を超える場合は抽選となり、宮古市に主たる事業所または支店を持つ事業者が優先されます。

▼宮古市の自治体・公共媒体の広告枠

媒体枠の内容と掲載料(税込)
広報みやこ 1日号 カラーページ縦45mm×横81mm/1期(3号分)66,000円(1号1枠あたり22,000円)
広報みやこ 1日号・15日号 2色ページ縦45mm×横81mm/1期(3号分)33,000円(1号1枠あたり11,000円)
広報みやこ 15日号 裏表紙縦45mm×横81mm/1期(3号分)49,500円(1号1枠あたり16,500円)
宮古市公式ホームページ バナー広告トップページ下段・6枠/半期99,000円(月額16,500円)

いずれも募集枠や締切は年度によって変わる場合があるため、検討する際は募集要項で最新の条件を確認してください。

※参考:岩手県宮古市バナー広告募集、岩手県宮古市 宮古市公式ホームページ広告募集

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※画像はイメージです

※iタウンページは、日本の民営事業所数516万事業所(2021年6月現在)を上回る網羅性の高い掲載を行っております。日本の民営事業所数は、総務省統計局サイト(https://www.stat.go.jp)を参照

宮古市の広告媒体を一覧で比較|費用や反応の目安

ここまで取り上げた媒体を、費用の目安・反応が見られるまでの目安・想定される用途の3つの軸で並べます。
次の表では、媒体社や自治体が料金を公表している媒体は税込金額を、公表がなく全国的な相場のみ確認できた媒体は目安の金額を記載しています。掲載場所や施設ごとに料金が個別に決まり、公表された料金表がない媒体は「要見積もり」としています。

媒体費用の目安反応が見られるまでの目安想定される用途
Googleビジネスプロフィール無料(整備の外部委託費は別途)数週間から3ヶ月程度地図・検索で見つけてもらう土台づくり
Googleローカル検索広告出稿予算に応じて設定(月数万円程度から)数週間から3ヶ月程度近くで店を探している人との接点づくり
ポータルサイト広告月550円(税込)から
※iタウンページの場合
数週間から3ヶ月程度検索エンジン以外の入口づくり
リスティング広告出稿予算に応じて設定(月数万円程度から)数日から数週間程度利用先を具体的に探している層への訴求
ディスプレイ広告出稿予算に応じて設定(月数十万円程度から)数週間から3ヶ月程度認知獲得・リターゲティング
SNS広告出稿予算に応じて設定(月数万円程度から)数週間から3ヶ月程度認知拡大・特定の層への訴求
折込チラシB2サイズで1枚12.65円(税込)程度から配布直後から数日程度特定地区での告知
新聞広告1cm×1段あたり11,000円(税込)から掲載日から数日程度広域への告知・新聞を日常的に読む層への訴求
フリーペーパー・地域情報誌1エリアまで無料、2エリアまで月額5,500円(税込)程度数週間程度日常消費・生活サービスの告知
交通広告要見積もり
(相場の目安:月数千円から数万円程度)
数週間から3ヶ月程度継続的な認知づくり・来訪者との接点
屋外広告・看板要見積もり
(相場の目安:数万円程度から)
数週間から3ヶ月程度沿道での継続的な認知づくり
店舗・施設内広告要見積もり
(相場の目安:数千円から数十万円程度)
数週間から3ヶ月程度来店直前の告知
広報みやこ1期(3号分)33,000〜66,000円(税込)(1号1枠あたり11,000〜22,000円)発行日から数週間程度市内全世帯への告知
宮古市公式サイト バナー広告半期(6か月)99,000円(月額換算16,500円)(税込)数週間から3ヶ月程度市内向けの継続的な情報発信

※2026年7月時点NTTタウンページ調べ広報みやこと宮古市公式サイトのバナー広告は宮古市の公表情報(2026年7月確認)にもとづく金額です。その他の媒体の費用は全国的な相場の目安であり、宮古市での実際の料金は各媒体社への見積もりで確認してください。
※反応が見られるまでの目安は一般的な傾向を示したもので、業種・商圏・出稿内容・予算によって異なります。

費用相場と予算の決め方

広告予算は、月に使える上限額を先に決めてから配分すると、支出を管理しやすくなります。配分の考え方としては、反応が比較的早く数値に表れる媒体と、時間をかけて認知を積み上げる媒体に分ける方法があります。前者にはリスティング広告や折込チラシが、後者には屋外広告や交通広告が該当します。

月1万円から数万円程度の範囲で始めて、反応が見られた媒体に予算を重点的に配分していく方法もあります。その際、Googleビジネスプロフィールやポータルサイトなど無料から始められる土台を先に整えておくと、有料広告を見た人が、事業者情報や営業時間などを確認する場所として活用しやすくなります。

反応が見られるまでの目安と持続性

反応が見られるまでの期間は、媒体・業種・予算によって異なります。一般的には、検索連動型の広告のように利用先を探している人に表示される媒体は比較的早い段階でクリック数や問い合わせ数などの反応が見られる場合があります。一方、屋外広告や交通広告のように繰り返しの接触を前提とする媒体は、一定期間継続して反応を確認することが大切です。

持続性についても媒体ごとに性質が異なります。オンライン広告は配信を止めると表示も止まりますが、Googleビジネスプロフィールやポータルサイトへの掲載情報は、掲載を継続している限り情報確認先として利用されます。一方、屋外広告は掲出している間は表示が続きますが、許可期間の更新や、劣化した看板の見直しが前提になります。
いずれの媒体も、出稿前に「どの期間で、何の数値を見て判断するか」を決めておくと、期間の途中で評価がぶれにくくなります。

宮古市の広告の選び方3つのポイント

宮古市の広告の選び方3つのポイント

宮古市は市域が広く、中心市街地とロードサイドでは、人や車の流れが異なる場合があります。加えて、浄土ヶ浜や三陸鉄道を目的に市外から訪れる人もいます。
ここでは、目的別に媒体の組み合わせ方の例を取り上げます。

※参考:宮古市「都市計画マスタープラン 第2章 現況と課題」、宮古市「宮古市の人口・世帯数(2025年8年度)」

宮古市内の狙ったエリアに絞って届けたい

宮古市の生活圏は、宮古駅周辺の中心市街地とロードサイドでは、人や車の流れが異なる場合があります。市域には田老・新里・川井といった旧町村域も含まれます。宮古市の空家等対策計画では、全棟数が宮古地区17,177棟に対し、田老地区1,012棟、新里地区1,273棟、川井地区1,504棟とされており、地区によって建物の数に大きな差があります。

デジタル側では、Googleビジネスプロフィールの整備に加えて、SNS広告やディスプレイ広告のエリア配信で商圏を絞り込めます。中心市街地を狙うのかロードサイドを狙うのかを先に決めてから媒体を選ぶと、配布と配信の範囲を具体的に検討できます。

紙の媒体は、配る地区を絞ることでエリアを限定できます。折込チラシの場合、岩手日報アド・ブランチの折込エリアマップで宮古市がAとBに区分されているため、自社の商圏がどちらに含まれるかを確認したうえで枚数を決める形になります。看板は、狙うエリアの通行動線に沿った場所を選ぶことになりますが、掲出前に岩手県の規制区域の区分と基準を確認する必要があります。

宮古市外(観光客・近隣市町村・県外)にもリーチしたい

宮古市の人口は43,869人(2026年7月1日現在)で、前年同月比では1,089人の減少となっています。市内だけを対象にすると対象となる人の数が限られる業種では、市外からの来訪者や近隣市町村まで視野に入れる考え方があります。
市外からの来訪先としては、浄土ヶ浜や三陸鉄道が代表的な目的地として挙げられます。ただし、来訪の時期には偏りがあります。宮古市の遊覧船「宮古うみねこ丸」の運航ダイヤでは、10月は第7便が運休、11月から12月は第6便・第7便が運休、1月から3月は整備運休を含む冬季特別ダイヤとなっています。運航体制が季節で変わることは、来訪の集中する時期を判断する際の1つの手がかりになります。

来訪者を対象にする場合は、Googleビジネスプロフィールやポータルサイト、クチコミを整えたうえで、三陸鉄道の車内・駅の枠や、道の駅などの施設内広告を組み合わせる方法があります。近隣市町村を対象にする場合は、折込チラシの配布範囲を山田町・岩泉町・釜石市・大槌町といった隣接エリアまで広げる方法や、リスティング広告のキーワードとエリア配信の範囲を近隣の地名まで広げる方法が候補になります。

※参考:宮古うみねこ丸「時刻表・運賃」、宮古市「宮古市の人口・世帯数(2026年度)」

ローカル検索結果を決める要素には距離が含まれるため、地域名を含む検索や現在地の近くでの検索では、近隣の事業者が候補として並びやすくなります。
そのため、まずは無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールの営業時間、対応内容、写真といった情報を埋めておくことが、検索語句との関連性を高めることにつながるとされています。そのうえで費用をかけられる場合は、リスティング広告で店名(指名検索)や地域名を含むキーワードを設定する方法があります。

あわせて、iタウンページなどのポータルサイトにも掲載しておくと、検索エンジン以外の入口からも情報にたどり着ける状態を構築できます。この「検索されたときに見つかる」土台は、市内向け・市外向けのどちらの取り組みにとっても受け皿として働きやすくなります。オフライン広告で名前を知った人が後から検索した際の着地点にもなるため、他の媒体を検討する前に整えておく順序が考えられます。

宮古市の広告でよくある失敗と改善のポイント

宮古市の広告でよくある失敗と改善のポイント

宮古市の広告出稿において、注意したい4つのパターンと改善の考え方について解説します。

対象エリアを絞り込みすぎている

これは、配信対象を「宮古市在住・特定の年齢層・特定の興味関心」と細かく重ねた結果、配信対象数が絞り込まれすぎてしまい、想定した件数に届かないケースです。
原因としては、宮古市の人口が43,869人(2026年7月1日現在)という規模であることに対して、大都市と同じ感覚で条件を重ねてしまう点が挙げられます。一方で、対象を岩手県全体まで広げると、盛岡市など人口規模の大きい地域に配信が偏り、宮古市内で見てもらえる機会が減る場合もあります。

改善の考え方としては、配信対象を「宮古市+隣接する市町村」の範囲で設定し、そのうえで条件を重ねすぎない形に調整する方法があります。折込チラシやポスティングについては、地区単位で分けて配り、反応を見ながら範囲を調整していく方法があります。

オフライン広告のみで反応を確認できていない

折込チラシや看板を出したあと、どの程度の反応があったかを記録しておらず、次の出稿の判断材料が残らないケースです。反応を記録する入口を用意するには、媒体別に二次元バーコードや専用URLを掲載し、どの媒体をきっかけにアクセスや問い合わせがあったのかを確認できる形にします。
あわせて、紙で接点を持った人がGoogleビジネスプロフィールやSNSで情報を確認する流れも想定し、オフラインとオンラインの双方で反応を記録します。

宮古市の季節性を考慮せずに予算をかけてしまう

観光での来訪を見込む業種で、通年で同じ配分の広告を出し続けた結果、来訪が少ない時期にも同じ予算を使ってしまうケースが挙げられます。宮古市では、観光関連の運航体制が季節によって変わります。宮古うみねこ丸が冬季に減便・運休することからも、繁忙期と閑散期があることがわかります。
改善の考え方としては、来訪が見込める時期は市外からの来訪者向けの訴求に、それ以外の時期は市内の需要に向けた訴求に、広告予算や訴求内容の重心を切り替える方法があります。

※参考:宮古うみねこ丸「時刻表・運賃」

広告のキーワード選定の幅が広すぎる

「宮古市 飲食店」のような広いキーワードだけで検索広告を出稿し、来店につながりにくいクリックに予算を使ってしまうケースです。キーワードの競合性と予算が見合っていないことが原因の1つです。
地域名と業種を組み合わせた大きな言葉は検索数も多い一方、比較検討の初期段階の人や、そもそも来店の可能性が低い人のクリックが含まれる場合があります。少額の予算で運用している場合、こうしたクリックが占める割合の影響を受けやすくなります。

改善のポイントは、具体的なメニュー名・目的・エリア名まで含めたキーワードを軸にし、少額のテストから始めて反応の見られたキーワードを中心に運用していくことです。あわせて、Googleビジネスプロフィールを先に整えておくと、広告を止めている期間も検索されたときに情報が表示される状態を維持できます。

宮古市の広告に関するよくある質問

宮古市の広告に関するよくある質問
宮古市で屋外広告の許可は必要ですか?

岩手県は盛岡市・陸前高田市・平泉町を除く県全域を屋外広告物規制区域に指定しており、宮古市もこの対象です。掲出予定地がどの区域区分にあたるかによって基準が変わるため、まず区分の確認が必要になります。
申請後に許可が下りずに設置できない事態を防ぐため、申請書類一式をそろえたうえで宮古市の相談窓口へ事前相談をおこないましょう。
※参考:岩手県「02 屋外広告物の許可申請」

予算が少ないときはどのような広告から始めればいいですか?

まずはGoogleビジネスプロフィールの登録・整備と、iタウンページなどの無料または低コストの掲載を優先しましょう。費用をかける場合は、配信エリアを絞ったSNS広告やリスティング広告から試すと良いでしょう。紙媒体なら、配布エリアを限定した折込チラシや地域広報誌など、小規模に始められる媒体を検討してみてください。
※参考:宮古市「広報みやこ広告募集」

宮古市で使える広告の補助金はありますか?

広告関連の費用に使える制度としては、国の小規模事業者持続化補助金があります。中小企業庁の案内では、チラシ作成や広告掲載、店舗改装など、販路開拓にかかる幅広い経費が対象になるとされています。
補助上限額や補助率、対象経費の細目は、申請枠や公募回によって変わります。Webサイト関連費には上限が設けられている回もあるため、申請前に最新の公募要領で条件を確認してください。
※参考:中小企業庁「小規模事業者持続化補助金について」

まとめ

​​宮古市の広告は、市域の広さ、中心市街地とロードサイドの違い、季節によって変わる市外からの来訪といった条件によって、候補になる媒体が変わります。「誰に、どのエリアで届けたいか」を先に決め、少額から出せる媒体で反応を確かめながら効果が見られた媒体へ予算を重点的に配分していく進め方も選択肢の一つです。​

​​あわせて検討したいのが、「地域名×業種」で探している人との接点になる土台づくりです。Googleビジネスプロフィールの整備に加えて、iタウンページのように地域名と業種の検索に対応したポータルサイトへ掲載しておくと、検索エンジン以外の入口からも情報にたどり着ける状態を作れます。​

※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。


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